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文化 : 周南市のニュース
周南絆映画祭作品紹介(20~23日)作品紹介
文化周南市さよならテレビ
監督/圡方宏史 プロデューサー/阿武野勝彦
いわゆる「組事務所」にテレビカメラが密着した「ヤクザと憲法」など、これまでにない視点のドキュメンタリー番組を制作し、劇場公開してきた愛知県の民放局・東海テレビの意欲作であり、衝撃的なドキュメンタリー作品です。昨年の公開時は口コミで評判が広がり、各劇場で大変な観客動員を記録しました。
東海テレビの報道部に自局のドキュメンタリー班のカメラが入り、そこで働くアナウンサーや記者、ディレクターたちの本音を追い続けて行きます。
いつもは執拗にカメラで取材をする側であるにも関わらず、現場や職場にカメラが入ると拒否感と嫌悪感を抱くスタッフたち…。そこには、かつて重大な放送事故を告知したがために未だに本音をカメラの前で話せないキャスター、社会正義を求めて報道に進んだのに営業絡みの取材をしている契約社員の記者、現場で失敗ばかりの新人記者たちがいて…。長期間に渡る取材によって、「現場」から浮かび上がる、今の「テレビ」が抱えている問題点、課題、矛盾、そして闇。
この作品の凄(すご)さは、自局の問題や課題を自らのカメラと取材で告発していること。そして報道やマスコミ、そしてドキュメンタリーそのものの在り方も自ら問うことで、これまでにない画期的なドキュメンタリー作品に仕上がっています。
この作品が問う課題は、テレビだけの問題ではなく、SNSによって全ての人が発信できる時代になった現代、誰もが直面するものなのかもしれません。
ですが、決して難しい映画ではなく、抜群に面白い『エンターテインメント映画』に仕上がっていることも、人気を博した理由だと思います。
これまで県内では山口情報芸術センターでは上映されましたが、県東部では今回が初めてです。ソフト化や配信もされていませんので、是非この機会にご鑑賞ください。
(周南「絆」映画祭実行委員会)
