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文化 : 周南市のニュース
【山口県】国際文化センター竹風会 小柳新理事長「人の心にやさしさの種を 創立50周年・野村前理事長と交代式
文化周南市日伯両国で生け花の国際交流継続へ
日本とブラジルで子どもたちの生け花を通じた国際文化活動を半世紀にわたって展開してきた周南市夏切の国際文化センター竹風会(約300人)の3代目の理事長に5日、小柳宗風さん(52)が就任した。この日、徳山駅前賑わい交流施設で開かれた創立50周年記念を兼ねた理事長交代式には、竹風会で生け花に打ち込む子どもたちや保護者など約60人が集い、野村光風前理事長(80)から小柳新理事長への交代を祝福した。
太田初代理事長の三女がブラジル移住
竹風会は故太田竹風さんが「資源のない日本だからこそ、生け花を通じて心の財産を持つ子どもたちを育てよう」と1971年に下関市で創立した。
創立2年後には太田さんの三女一家が竹風会の理念を広めようとブラジルに移住。永住権獲得後は竹風会ブラジル本部を設立して、サンパウロ近郊のミナスジェライス州の製鉄の街、イパチンガ市を拠点に、子どもたちに教育華道を通じた文化交流を展開してきた。
一方、下関市で活動してきた竹風会は89年に現在の周南市に本部を移した。それを記念して始めたJR徳山駅新幹線口の「子ども生け花ボックス」は、現在まで多くの子どもたちが生け花を欠かさずに披露して旅客の目を楽しませている。
92年には太田理事長がブラジル訪問中に死去し、野村光風氏が2代目の理事長に就任した。故太田理事長の遺骨はブラジルに生け花を広めた生前の厚い功績から、イパチンガ市の名誉市民墓地に埋葬されている。
ボサノバのリズムでポルトガル語講座
このたびの理事長交代は野村理事長が80歳になったことに伴う世代交代。初代の太田理事長が20年務め、2代目の野村理事長が32年在任してきた。
同会は現在、下松、下関、佐賀各支部と周南市内に北山、徳山、熊毛の各教室があり、幼児から高校生まで多彩な子どもたちに人と自然と平和を愛する心を込めた生け花のあり方を教え続けている。
この日の交代式ではまず、出席した子どもたちが大きな花の鉢にカーネーションを1本ずつ生け、マイクを握って自己紹介をした。
小柳理事長は「人の心の中に優しい種をまき、ありがとうの心を育む竹風会の理念をこれからも継承したい」と就任のあいさつをした。ブラジル本部代表で太田さんの孫の末永巨風さんがパワーポイントで画像を上映しながらブラジルでの活動を報告。生徒代表の小柳泉風さん(23)が「竹風会の発展へ一丸となって進みます」と決意を述べた。
野村前理事長「半世紀の歩み、さらに発展を」
この日で退任する野村理事長は「子どもたちを中心に、あくまで“一人の心〟に寄り添いながら、人間形成の一翼を担う活動を続けてきた。半世紀の歩みを新理事長の下でさらに発展させてほしい」と期待を込めたあいさつをし、各教室代表の子どもたちから感謝の花束を受け取った。参加者には50周年記念誌が贈呈された。
式の後はブラジル生まれの末永巨風さんと夫の静男さんによるポルトガル語講座が開かれ、ブラジルの公用語であるポルトガル語を、ボサノバの「イパネマの娘」の曲を聞きながらレッスンした。
竹風会は随時、子どもたちの教室参加を歓迎している。問い合わせは同会(0834-67-2948)へ。
