ニュース
経済 : 光市のニュース
【光市】「鉄」と歩んだOB会、61年の歴史に幕 親光会、残余の10万円をウクライナ支援に
経済光市定年延長、再雇用、再就職など壁に
現在の山口県光市島田の日鉄ステンレス山口製造所光エリアが「八幡製鉄」だった1961年に結成以来、新日本製鉄光製鉄所、日鉄住金ステンレス光製造所を経て現在に至るまで61年間の歴史を刻んだOB会、親光会(高畠修会長、823人)が3月末で解散した。余剰金の一部の10万円は27日、ウクライナの人道支援に使ってほしいと日本赤十字社県支部光市地区(地区長・市川熙市長)に託した。
親光会は61年8月に8人で発足。順調に会員が増加し、88年から会報「親光会報」を年2回発行してきた。ゴルフ同好会や囲碁同好会も発足して会の内部の活動も活発になり、2004年には会員数が過去最高の1,595人になった。
しかし役員の高齢化や新規入会者の減少が続く中、定年退職後の再雇用や定年自体の延長、再就職など完全にリタイアする時期がまちまちになって、入会のタイミングを逸するケースが多くなった。工場の省力化で年代ごとの従業員数が激減したり、価値観の変化もあって、多数派を占める年長世代との距離が増す傾向になった。
そこで4月28日に光井コミュニティセンターで開いた総会で解散が提案、可決された。余剰金の70万9,068円は最後の会報発行費用や関連諸経費に使い、残額の寄付先は高畠会長(75)、見村興哉副会長(83)、脇利司事務局長(74)に一任することを承認した。
この日、寄付したウクライナ人道危機寄付金10万円は“最後の残額”で、親光会の残額は0円になった。
贈呈式はあいぱーく光で開かれた。高畠会長は「世界を相手にグローバルな視点で鉄の仕事をしてきた我々として、ウクライナの人たちに少しでも手を差し伸べたい。その一助にという思いで寄付をしたい」と話し、受け取った日赤県支部光地区を受け持つ松村雄之市福祉保健部長は「皆さんの温かい思いが確実に現地の皆さんに届くよう、日赤に託したい」と述べていた。
解散後も、ゴルフと囲碁の同好会は「親光会」の名を冠して活動を継続する。
高畠会長は本紙の取材に「親光会は高度成長時代もオイルショックも、たくましく必死で職場を支えた“企業戦士の戦友会”だった。美酒を片手に、懐かしく元気に再会を祝うことが本当に楽しかった。会報もOBが地域社会のリーダーとして活躍する様子や、遠方の帰省先での近況を披露し合う場になり、解散と共になくなることを惜しむ声が数多く寄せられている」と話していた。
