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経済 : 下松市のニュース
日立製作所 台湾特急車両 第1陣出荷 笠戸事業所・24年まで600両製造 1600億円の大プロジェクト
経済下松市 下松市の日立製作所笠戸事業所(三浦淳事業所長)が製造している台湾の台湾鉄路管理局(台鉄)発注の都市間特急車両「EMU3000」の第1陣の12両が21日、台湾に向けて船便で初出荷された。2024年までに1編成12両で50編成、600両(受注額約1600億円)が出荷される。
日立と台鉄との関係はもともと深く、戦後は日立製のディーゼル機関車が納入されていた。最近では首都の台北と高雄を結ぶ台湾高速鉄道(高鉄=台湾新幹線)に日立笠戸製の車両が納入されている。
EMU3000の600両製造は、2018年12月、日立とスイスのシュタッドラー社の一騎打ちで日立が落札。車両の前面は白と黒、エクステリアやインテリアは白とグレーを基調としたモノトーンで、シンプルなデザインが特徴という。
日立笠戸は当面、EMU3000の製造に全力を挙げており、コロナ禍でも日立笠戸協同組合の加盟企業をはじめ広範な事業所に順調な業績を及ぼしている。そのあとにはパナマ共和国向けのモノレール車両168両(受注額約920億円)の製造が待っている。
21日には日立笠戸構内で初出荷を祝う安全祈願祭があり、降松神社の神足篤彦禰宜を祭主に営まれた。祈願祭では三浦事業所長が玉串を捧げ、台鉄の馮輝昇副局長がリモートで参列した。
報道機関向けのリリースは台鉄が台湾の報道機関にだけ出したため、日立笠戸によると祈願祭に日本の報道機関の記者は誰も取材に来なかった。台湾唯一の国営通信社の中央通訊社など台湾の報道機関各社もリモート越しの取材だった。
中央通訊社は日本語のニュースサイト「フォーカス台湾」でこの祈願祭を写真入りで日本語で報道している。
この日、日立笠戸の構内岸壁で積み込まれたEMU3000の第1陣は、30日に台湾東部の花蓮県の花蓮港で陸揚げされる。以後の車両もすべて日立笠戸の構内岸壁から船で直接出荷される。
(山上達也)
