2022年08月08日(月)

ニュース

経済 : 周南市のニュース

水素電池の実証スタート 9月からパナソニックと共同

  • 実証を始めたシステム

 周南市御影町の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は、大阪府門真市の家電メーカー、パナソニックと共同で9月から、周南市の徳山製造所で発生する副生水素を使った純水素型燃料電池の実証を始めた。実証期間は2023年3月まで。

 世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速する中、水素は次世代エネルギーの1つとして関心が高まっている。同事業所は、イオン交換膜食塩電解法でカ性ソーダを製造する時に発生する水素を、パナソニックが開発した純水素型燃料電池に安定的に供給し、電池で発電した電力を同製造所内の事務室で利用する。発電時に出る熱も温水にして回収し有効活用する。

 パナソニックが開発したのは、6台の純水素型燃料電池を1つのユニットに収めたシステム。1台は幅58.5センチ、奥行き36センチ、高さ89センチで、水素の供給配置や熱配管、電力出力ラインなどを集約してユニットに接続して稼働させる。6台での連携制御の実証は国内で初めて。

 パナソニックは燃料電池の稼働性能、連携制御の検証と評価を実施する。1台の燃料電池の出力は700ワットで、6台の実証機を個別に稼働、停止させることができる。将来的には、連携制御の大規模な電力需要への対応を図る。1台が故障しても残りの5台を継続して稼働させることができ、1台ずつ順番にメンテナンスすると電力の連続供給も可能で、運用の柔軟性向上が期待される。