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経済 : 周南市のニュース
国民宿舎湯野荘 地域譲渡へ交渉始まる 2月14日で営業終了
経済周南市山口県周南市で周南市議会企画総務委員会(井本義朗委員長)が22日開かれ、市は市国民宿舎運営協会が管理、運営する国民宿舎湯野荘について住民団体で作る一般社団法人おいでませ湯野(西田宏三理事長)に有償または無償で譲渡する方向で交渉を進めていると報告した。
2015年策定の公共施設再配置計画に基づき、同施設の継続を条件に民間譲渡、地域譲渡を進める取り組みの一環。おいでませ湯野は今月10日に設立したばかり。湯野地域を中心としたさまざまな分野の団体から構成されている。
同施設の今後の運営予定は、1月に国民宿舎条例の廃止、特別会計条例の一部改正を市議会に提出する。3月の同運営協議会の指定管理期間の終了にともない残務処理や回数券の払い戻しの対応があることから2月14日(月)で営業をいったん終了、4月に行政財産から普通財産へ移行、5月31(火)に出納閉鎖を予定している。国民宿舎運営協会の職員12人は3月31日まで勤務を継続。市は4月1日からの新しい雇用先について斡旋などをする。
市に対して2019年に湯野地域の団体から地域譲渡の提案があり、市は地域が法人を設立し、湯野荘を運営することは湯野温泉郷と地域の活性化になると考え、地域譲渡へ検討してきた。
新型コロナ感染症の拡大を受けて、地域での運営継続が可能かどうか地域内での協議検討が不十分なため、2020年9月に運営可否の意思決定期限の延期を求める要望書が同団体から提出されていた。
今回、法人設立の報告があったことから、おいでませ湯野への譲渡を進めることにした。市地域振興部観光交流課の中村貴子課長は「湯野温泉は市の観光にとって重要な財産。譲渡したら終わりではなく、上手に活用して地域、市の観光推進のために運営してもらうことが目標。継続的な運営ができるような支援を考えながら、まずは地域と譲渡の交渉をしていきたい」と話した。
同施設の2021年4月から11月までの立ち寄り入浴利用者は2万8,315人で、19年の4万5,221人の63%、宿泊利用者は21年は441人で19年の1,223人の36%となっている。20年の累積赤字は5,504万7,033円で、特別会計を廃止して一般会計から歳入欠陥として補填する。
一般社団法人おいでませ湯野の構成団体は次の通り。湯野地区コミュニティ協議会、湯野地区自治会連合会、湯野温泉旅館組合、湯野観音岳ハイキングコース協賛会、地域女性の会のひばりの会、JA山口県女性部湯野支部、一般社団法人周南観光コンベンション協会、合同会社ゆの。各団体から理事が選出されている。
