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経済 : 周南市のニュース
【山口県】窒化アルミフィラー量産へ始動 ㈱トクヤマが柳井市で調印式
経済周南市山口県周南市の総合化学メーカーの㈱トクヤマ(横田浩社長)と柳井市(井原健太郎市長)は20日、「先進技術事業化センター」内での窒化アルミニウムフィラーの量産検討設備拠点の開設にあたり、進出協定の調印式を柳井市役所会議室で開き、横田社長、井原市長、県商工労働部の縄田浩之企業立地統括監が調印した。
来年4月ごろに試運転を開始し、量産体制を整えてシェア拡大を図る。投資額は約1億4千万円で、2027年までに20億円の売り上げを目指す。
同社が世界で約75%のトップシェアを誇る窒化アルミニウムは、30年前から徳山製造所で製造されている高い熱伝導性と絶縁性を併せ持つ無機材料。開発したのは樹脂に充てんすることで放熱性を発揮する新たな窒化アルミニウムフィラーで、従来の放熱フィラーに比べて約9倍の熱伝導性を持つ。
デバイスの高性能化に伴い発熱量が増えたことで、精密機器の熱による誤作動や短寿命化が懸念され、放熱対策は喫緊の課題となっている。新たな高放熱フィラーを生産し、電動自動車や携帯端末などの新しい社会インフラ構築に向けて、既存の高放熱セラミック基板と合わせてラインナップを拡充していく狙い。
横田社長(60)は「カーボンニュートラルに向けて、次世代の再生可能なグリーンエネルギーを最大限使ったものづくりに力を入れていきたい」と今後の新たな事業展開にも意気込む。
同センターでの事業はパワー半導体の放熱材料となる窒化ケイ素、アルカリ水電解装置の電解槽に続く3事業目。同市内では昨年末に㈱トクヤマゆうゆうファームも設立し、リーフレタスを栽培するなどして障がい者の雇用機会の創出も目指している。
先進技術事業化センター
窒化アルミニウムフィラー
