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経済 : 周南市のニュース
【周南市】徳機がインドネシアに第2拠点 売上順調、本社に追随
経済周南市工業プラントの圧力容器などを手がける山口県周南市の徳機㈱(岡田哲矢社長)が7月、インドネシアに同国2カ所目となる圧力容器の製造拠点を新設し、今月1日に現地でオープニングセレモニーを開いた。インドネシア国内の旺盛な需要に応えることで、売上増を見込んでいる。
同社は2019年4月、同国に徳機・エンジニアリング・アンド・ファブリケーション(TEF=湯之前良一社長)を設立。三菱マテリアルから事業を譲り受け、同年11月から首都ジャカルタの東方70キロにあるチカラン工場で操業を始めた。ニッケル合金やチタンなどの耐腐食素材を用いた高付加価値の圧力容器を製造し、日本、シンガポール、タイなどへ医療、半導体分野のメーカーに向けて輸出している。
同工場は、製品の国外出荷が前提の「保税工場」。進出当初からインドネシア国内での圧力容器の需要と今後の成長性を実感したことから、今回はインドネシアの国内向けに製品を供給する新工場の建設を決めた。2021年11月に着工して今年7月に完成した。
新工場は国内最大工業都市に
第2工場があるチレゴンはジャカルタの西方70キロにあり、インドネシアトップの鉄鋼メーカーのクラカタウ鉄鋼、日系企業では東ソー、AGCなどの関連会社が製造拠点を構える同国最大の工業都市だ。
敷地面積は2.2ヘクタール、建物は2千平方メートルで約40人が勤務する。第1工場と同様に高付加価値製品を製造しつつ、直径6.5メートル、最長20メートル、重さ40トンの大型製品が生産できる設備能力を生かし、近隣の化学プラントでの定期メンテナンスや配管事業も収益の柱にしていく。
投資額は約7億円。オープニングセレモニーには日本大使館の次席大使が出席するなど現地での期待の大きさをうかがわせた。TEFの売上は順調に推移していて今期は22億円ていどを見込む。日本の本社の圧力容器事業売上高、35億円に追いつくことが当面の目標だ。
日本本社と関係会社は現在、3人のインドネシア人を正社員として雇用し、技能実習生11人を受け入れている。TEFは日本国内の圧力容器、配管事業の人材交流、人材確保の拠点としても期待がかかる。
岡田社長(49)は「今後は事業ポートフォリオの見直しが重要になってくる。関係会社のビジネス展開のうえでもTEFは重要で、今後は第3の拠点を構えるべく動いていきたい」と話した。
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オープニングセレモニーでの工場見学(徳機提供)
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明るい表情のTEF社員(徳機提供)
