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経済 : 周南市のニュース
[㈱トクヤマ]成長事業の半導体に1.5億ドル マレーシアで日韓合弁会社
経済周南市周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は来年4月、マレーシアに日韓合弁会社を設立し、半導体用多結晶シリコン(ポリシリコン)の半製品を共同生産する。合弁相手は大手総合化学メーカーのOCIで投資額約3億米ドルを両社で折半する。㈱トクヤマの円ベースの投資額は18日の為替レートで約213億円。13日の取締役会で決議した。
同社は中期経営計画2025で電子・健康・環境の成長事業への経営資源投入と事業拡大を掲げていて、今回の投資は将来の半導体市場拡大に伴うポリシリコンの需要増加を見据えたもの。
合弁会社の工場はマレーシアのサワラク州に建設する。二酸化炭素の排出量を抑える水力発電所の電気を使用し、ポリシリコンを析出する前工程を担う。稼働開始は2026年度中。当初の年間生産能力は約8千トンで将来的に約1万トンまで増強する。後工程の製品化と販売は㈱トクヤマとOCIがそれぞれ独自に行う。