ニュース
経済 : 周南市のニュース
【周南】貸し切りサウナやカフェ 湯野荘の跡に観光振興拠点施設
経済周南市山口県周南市の湯野温泉の国民宿舎湯野荘跡に4月1日(月)、観光拠点施設がグランドオープンする。29日(金)にオープニングセレモニーを開いて名称などを発表する。湯野荘の施設を改修した露天風呂などの日帰りの入浴施設と、新設のカフェなどの管理棟があり、年間利用者数は7万人を目指している。
施設は、地域の住民団体などで構成する一般社団法人おいでませ湯野(西田宏次朗代表理事)が所有、運営する。国民宿舎湯野荘はコロナ禍などによる利用者の減少で2022年2月に閉館。同法人はその敷地と建物を無償で譲り受けて、別棟の浴場棟(400平方メートル)は改修し、そのほかの建物は撤去してカフェ、フロント、足湯などの管理棟(200平方メートル)を新築した。
事業費は2億185万円で、そのうち市が1億400万円、国が1,750万円を補助し、8,035万円は同法人の自己資金、融資で調達した。目標売上は年間6千万円を掲げている。
管理棟内のカフェは約20席。グループで利用できる貸し切りサウナ、貸し切り風呂、足湯もある。敷地内には小川が流れ、芝生が広がり、子どもたちが遊ぶ様子を保護者が足湯につかりながら見ることもできる。
4月1日、グランドオープン
湯野温泉は1700年前に神功皇后が立ち寄ったという説があり、戦国時代から湯治場として利用され、防長三名湯の一つとされている。温泉は「美肌の湯」のアルカリ性硫黄温泉と「健康湯治の湯」で神経痛などの病気に対しても効果を発揮するといわれるラジウム温泉を楽しめる。
念願の新たな温泉施設のオープンを前に、西田代表理事は「湯野温泉に行ったら1日楽しめるようにして滞在時間を長くしたい。紫水園、芳山園の宿泊客にも利用してほしい」と話している。
29日午前11時からのオープニングセレモニーはテープカットなどで祝う。ホームページもこの日から公表して料金、営業時間を載せる。管理棟の貸し切りサウナ、貸し切り風呂はこの日から電話で予約を受け付ける。30日、31日にクラウドファンディング出資者向けのプレオープンがあり、4月1日にグランドオープンを迎える。