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経済 : 周南市のニュース
【周南】[東ソー]2期ぶり増収、3期連続減益 中間期決算・業務予想を下方修正
経済周南市東ソーは5日、2025年3月期第2四半期(中間期)決算を発表した。この日、周南市開成町の南陽事業所で、南陽事業所経理課の土家崇課長と谷野健一さんが出席して説明会が開かれた。
グループ連結業績について、売上高は、南陽事業所の定期修繕差異に伴う生産量と販売数量が増えたことに加え、円安やナフサ価格上昇で売上高は前年同期から419億円増収の5,276億円。
本業のもうけを示す営業利益は販売数量の増加、エンジニアリング事業の売上拡大、在庫受払差の改善で前年同期から153億円増益の474億円だった。
為替相場の変動で営業外損益は悪化したが経常利益は7億円増の451億円。中間純利益は18億円減の249億円。
業績の動向から5月に公表した通期連結業績予想を下方修正。販売数量の減少、市場低迷に伴う交易条件の悪化などから営業利益は60億円減の940億円、経常利益は40億円減の940億円、当期純利益は60億円減の530億円と前回予想を下回る見込み。
分野別の業績は次の通り。
石油化学事業=売上高が1,062億円(15・0%増)、営業利益は73億円(85.6%増)。
前年の四日市事業所プラントのトラブルの影響からエチレンの生産量と出荷量が増加し、ナフサ価格の上昇でエチレンおよびプロピレンの販売価格も上昇。
クロル・アルカリ事業=売上高が1,852億円(7.6%増)、営業利益は前年同期の赤字から63億円増の45億円。
苛性ソーダ、塩化ビニルモノマーは南陽事業所の定期修繕差異に伴う生産量および出荷量が増加。セメントは需要低調で出荷が減少した。
機能商品事業=売上高が1,364億円(5.1%増)、営業利益は215億円(7.2%増)。
エチレンアミンは需要が回復し出荷量が増加したが海外市場の下落で製品価格も下落。ジルコニア、石英ガラス、電解二酸化マンガンは出荷が減少したが、円安などで販売価格が上昇した。
エンジニアリング事業=売上高は770億円(13.1%増)、営業利益は126億円(46.2%増)。
電子産業分野など前年までに受注した大型案件の工事が順調に進み、ソリューション案件が好調に推移。
その他事業=売上高が228億円(2.0%減)、営業利益は15億円(14.3%)。
運送・倉庫、検査・分析、情報処理などその他事業会社の売上高は減少。