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経済 : 周南市のニュース
[東ソー]2期ぶり増収、2期連続増益 24年度連結決算報告
経済周南市周南市の総合化学メーカーの東ソー㈱(桒田守社長)は13日、グループ全体の2025年3月期(24年度)連結決算を発表した。
売上高は前期比577億円増の1兆634億円で、営業利益は前期比191億円増の989億円、経営利益は71億円増の1,030億円の2期ぶりの増収、2期連続の増益。
増収の背景は需要増加や前年の四日市事業所プラントのトラブル要因解消、南陽事業所の定期修繕差異に伴う生産・販売量の増加、円安やナフサ価格上昇で販売価格が上がったこと。増益は販売数量の増加やエンジニアリング事業の売上拡大などが要因に挙げられた。
この日、南陽事業所で会見があり、経営管理室南陽経理課の土家崇課長と谷野健一さんが決算内容を説明。土家課長は「半導体関連を中心に在庫調整が長期化した中で、健闘した」と総括している。
期末配当は前期の1株あたり45円から5円増やして50円。中間配当は50円で、年間合計額は前年度の過去最高を上回る100円となった。
世界経済は米国の政策や中国の不動産問題などで見通しづらい状況にあり、来期業績は売上高1兆500億円、営業利益は1,080億円、経常利益は1,060億円と見込む。
部門別の主要品目、売上高、営業利益は次の通り。
石油化学
オレフィン・ポリマー、2,048億円(前期比211億円増)、143億円(36億円増)
クロル・アルカリ
化学品・ウレタン・セメント、3,734億円(139億円増)、95億円(59億円増)
機能商品
有機化成品・バイオサイエンス・高機能材料、2,705億円(108億円増)、386億円(7億円増)
エンジニアリング
水処理、1,693億円(123億円増)、336億円(89億円増)
その他
運送・検査など、454億円(5億円減)、29億円(増減0)
