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経済 : 周南市のニュース
【周南】世界に類のない素材「COP」製造 日本ゼオンが新プラント起工式 帝人跡地が第2の生産拠点に〈動画あり〉
経済周南市周南市那智町に徳山工場を置く日本ゼオン㈱(豊嶋哲也代表取締役社長)は18日、隣接する同市由加町の帝人徳山事業所跡地に建設するシクロオレフィンポリマー(COP)新プラント「徳山工場東製造所」の起工式を挙行し、記者会見を開いた。新工場は3月に着工し、2028年度上期の完工を目指す。
COPは光学レンズや医療用シリンジ、半導体搬送容器などに使われる、同社が独自に開発した高透明なプラスチック。現在は岡山県の水島工場のみで生産していて、新工場は第2の生産拠点となる。
建設地は約18万6,500平方メートルで投資額は約780億円。生産能力は年間1万2千トンで、水島工場の4万1,600トンと合わせて供給体制を強化する。
式典には豊嶋社長ら同社関係者、村岡嗣政県知事、柳居俊学県議会議長、藤井律子周南市長、福田健吾市議会議長、施工者を代表して三菱重工業㈱の深澤太郎GXセグメント長と㈱フジタの奥村洋治社長、隣接する出光興産㈱徳山事業所の太田義彦所長ら62人が出席。遠石八幡宮の神職による神事のあと、別会場で豊嶋社長、深澤セグメント長、奥村社長、村岡知事、藤井市長による記者会見が開かれた。
豊嶋哲也社長は「COPは世界に類のない素材で、長年にわたり第2工場の建設を求められてきた。周南で実現できたことを大変うれしく思う」と述べた。海外進出も検討したが用地や物流、既存拠点との連携などから周南での建設を決断したという。
村岡知事は「成長産業を支える世界唯一の素材が県内で生産される意義は大きい。産業集積を進め、地域の競争力強化につなげたい」と期待を示し、藤井市長も「長年活用を模索してきた重要な用地に、最先端工場が立地することは大きな喜び」と歓迎した。
新工場では新規採用と徳山工場の人材を活用した約80人規模の雇用を見込む。将来的には需要動向に応じた設備増強や、新規事業の展開も検討する。

日本ゼオン㈱豊嶋哲也代表取締役社長あいさつ