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東洋鋼鈑に初の3交代女性 徳山商工高卒の宇賀さんら 高卒4人「能力発揮に全力」
地域下松市下松市に唯一の製造拠点を置く鉄鋼メーカー、東洋鋼鈑(田辺敏幸社長)は今年度初めて、製造現場の女性交代勤務社員4人を採用して下松事業所(甲斐政浩事業所長)に配属した。4人はいずれも高卒。同社は「女性が働く上で必要な職場改善を進め、シニア雇用者を含めた全社員にとって働きやすく、能力を発揮できる作業環境を整備していきたい」と話しており、今後の展開に期待が高まっている。 (山上達也)
■「仕事を任せてもらううれしさ」実感
製造現場に採用されたのはエンジニアリング部熱力(ねつりき)課熱力係に配属された徳山商工高出身の宇賀まといさん(18)と田布施農工高出身の長尾瑠南(るな)さん(19)▽品質統括部検査課検査係に配属された周防大島高出身の椙原風日(すぎはら・ふうか)さん(18)と萩商工高出身の玉井麻矢佳さん(18)。4月に入社し、6月から3交代制の一員として製造現場に配属された。
第1勤務は午前8時から午後4時まで▽第2勤務は午後4時から午前0時まで▽第3勤務は午前0時から8時までで、他の男性社員と全く同じだ。
4人はいずれも自ら同社を志望した。宇賀さんは「父が3交代勤務をしているので自分も体験したかった」▽長尾さんは「3交代勤務に興味があり経験したかった」▽椙原さんは「いろんなことに挑戦したいと思った」▽玉井さんは「高校では建築科にいたので、ものづくりに興味があった」と前向きだ。
4人とも睡眠の取り方にも慣れて、無遅刻無欠勤が続く。
同社も女性の現場職員採用に際して先進事例で広島県福山市のJFEスチール西日本製鉄所などを視察。女子トイレの新設や増設に取り組み、職場の照明もより明るくした。
現場配置から4カ月がたって、長尾さんは「担当業務の水質の分析を新入社員の2人だけでできるようになった。仕事を任せてもらえるとうれしいですね」と自信がついた様子。椙原さんも「検査の仕事を1人で任せてもらえたときのうれしさは忘れられない」と感慨深そうだ。
■「女性ハンディ」もスピーディーに解決
半面、女性として仕事が難しいと思ったことも。玉井さんは「身長が足りずに手が届かないスペースがあり、職場で相談したら、可動式で人が乗るとストッパー機能が働く踏み台を導入してもらえた」▽長尾さんも「ガソリン給油の姿勢がつらくならないように、置き台と給油ポンプを設置してもらった」と話し、現場での問題提起がスピーディーな解決につながっていることを示している。
4人の活躍は同社の社内報の「鋼鈑NEWS」2019年秋号に特集記事として掲載されている。同社は次年度以降も製造現場の女性交代社員を採用する予定で、次に続く人たちの励みや目標になりそうだ。
