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【山口県】[IMAYA]コロナ禍乗り越え3年ぶりベトナム訪問 医薬大学生奨学金や車椅子、自転車寄付
地域下松市ドンホイでは下松市PRも
山口県下松市のNPO国際ボランティアIMAYA(岩本功理事長、39人)は、16日から23日まで第15回スタディツアーを開いて会員4人がベトナムを訪問し、コロナ禍で途絶えていた同国に対する医療協力活動を3年ぶりに復活させた。
IMAYAは1994年にNGO(非政府組織)として結成し、2015年にNPOに改組した。IMAYAは「インターナショナル・メディカル・アソシエーション・オブ・山口」の頭文字で、主にベトナムに対する医療協力活動を展開。ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の被害の後遺症で苦しむ人たちに贈り続けた車椅子は、今回で421台になった。
フエ IMAYA奨学生に奨学金授与
今回はまず、IMAYAと長年交流を重ねてきた同国中部のフエにある国立フエ医科薬科大学の医学部生、薬学部生を支援する“IMAYA奨学生”19人に今年度の奨学金として1人当たり200ドルを授与した。原資はIMAYA会員の寄付金で、それぞれ「イサオファンド」「ヤノファンド」「ミユキファンド」「ジュンコファンド」など出資者の名前を冠して、誰が誰を支援しているかが明確になるようにくふうをしている。
医学部奨学生の1人は「IMAYAの支援で何の心配もなく医学部で勉強ができます。医師になって、たくさんの人の生命を救うために頑張ります」と決意を述べていた。
ドンホイ 両足のない男性、車椅子に涙
さらにフエから北へ約200キロ離れたクァンビン省の省都、ドンホイ市で、戦災で足を失うなど障害を持つ人へ車椅子20台と、下松市の徳山東ロータリークラブ(兼清則行会長)からの寄付金で購入した子どもの通学用自転車20台を贈った。いずれも同国の国産品で、故障しても自転車店で容易に修理が可能だ。
この寄付はフエ医科薬科大学の遺伝カウンセリング・障害者基金(OGCDC)を通じて、ドンホイ市の障害者エンパワーメント協会が受け皿になった。
車椅子を贈られた人の中には両足がない46歳の男性もいた。彼は「これで私に永遠の両足が与えられた。うれしくて言葉にならない」と声を詰まらせながら感謝していた。
ドンホイ市では車椅子や自転車を贈られた家庭3軒をIMAYAメンバーが訪問し、感想や要望を聞いた。これも「贈りっぱなし」にしないための取り組みだ。自転車を贈られた小学6年生の男児は「学校まで歩いて1時間かかっていたけど、自転車があれば半分以下になる。家の手伝いや勉強がたくさんできる」と喜んでいた。
ドンホイ市ではIMAYAメンバーの歓迎会が開かれ、同市障害者エンパワーメント協会の幹部と歓談した。下松市から預かった“くだまるグッズ”などシティプロモーショングッズを渡して、幅広い交流を呼びかけた。
一行はさらに首都ハノイの国立E病院を訪問したり、IMAYA活動の原点となったグエン・トゥイ・ビン医師やグエン・ビエット・ニャン医師らと再会して旧交を温めた。
岩本理事長「持続性ある活動を」
このほか道中には、統一前の南北分断線だった北緯17度線を見学したり、ベトナム戦争を勝利に導いた名将として国民から幅広く尊敬されるボー・グエン・ザップ大将(1911-2013)のクァンビン省レトゥイ県の生家を訪問した。
生家を守るザップ氏の親族は「平和ほど尊いものはありません。平和の大切さは何物にも代えがたいものです」と力説していた。
ツアーを終えて岩本理事長(81)は「コロナで3年間のブランクがあったが、IMAYAの草の根の医療交流の方向性が間違っていなかったことを実感した。今後も可能な限り、持続性ある活動を続けたい」と話していた。(山上達也)
車椅子に喜ぶ両足のない男性
自転車に大喜びのドンホイ市の子どもたち
