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【下松】笠戸島の潮風に吹かれて 6日まで・小深浦に「海を泳ぐこいのぼり」
地域下松市下松市笠戸島の小深浦(こふかうら)の入り江に、40匹のこいのぼりが岬と岬を結ぶロープに結ばれて、潮風に吹かれて泳いでいる。27日には地元住民6人と下松商工会議所青年部(宮浦史典会長)の9人が取りつけ作業に汗を流した。5月6日(火)まで掲揚している。
下松商工会議所青年部が取り付け作業に
この取り組みは小深浦在住の藤井紀代人(きよと)さん(71)が発案し、一昨年に初めて実行した。昨年はできなかったが、今年は2月の「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」を主管した同青年部が藤井さんに協力を申し出たことで“若い力”が加わった。
小深浦地区は24世帯、40人の小さな集落だが、71歳の藤井さんが最も若いという“超高齢化集落”。藤井さんは「青年部から協力の申し出をいただいた時は本当にうれしかった。若い力には無限のパワーがある」と感謝の気持ちを示した。
「これからも若い力を貸してほしい」
小深浦の入り江は湾のようになっており、左右の岬にある大木にこいのぼりを固定する長さ約200メートルのロープをくくりつけた。地元からは岩本信行笠戸島自治会連合協議会長も参加した。
作業は約3時間を要した。こいのぼりはすべて藤井さんの知人が提供。こいのぼりの中には風の抵抗が少なくなるように小さな竹を入れて形状を保ち、からまったり破損しないように工夫している。
作業を終えた宮浦会長(43)は「アイランドトレイルでお世話になった島の皆さんに恩返しの気持ちで協力させていただいた。笠戸島の春の風物詩になってほしい」と期待。藤井さんは「若い皆さんがいると作業の早さが違う。これからも力を貸してほしい」と期待を込めていた。
現地は国民宿舎大城からさらに約10分、県道を南下した小深浦バス停の前。桟橋から、間近にこいのぼりを鑑賞できる。