2026年04月17日(金)

ニュース

地域 : その他のニュース

河村元県議や小野元徳山商議所会頭 産業振興や消防の8人に栄誉 秋の叙勲

  • 小野英輔さん

  • 山平義広さん

  • 河村敏夫さん

  • 友森真奈美さん

  • 実近昭彦さん

  • 嶋員久さん

  • 森脇芳子さん

 秋の叙勲の受章者が発表された。周南関係の叙勲は8人。旭日中授章を周南市の元県議会議員の河村敏夫さん(80)▽旭日小授章を元徳山商工会議所会頭の小野英輔さん(79)▽瑞宝小授章を元陸上自衛隊第2高射特科団副団長の戸島晨吉さん(71)▽瑞宝単光章を周南市の元市消防団分団長の実近昭彦さん(66)、光富士白苑の介護主任、友森真奈美さん(57)、元日本郵政公社職員の藤本輝美さん(68)、㈱おおつか職長の山平義広さん(70)、下松市の元市消防団分団長の嶋員久さん(65)が授章する。

 叙勲の受章者は全国で4113人、山口県関係は74人。消防庁、厚生労働省関係などの授章者は5日に県庁で伝達式が開かれ、11〜13日に天皇陛下への拝謁がある。

■旭日小綬章 (産業振興功労) 元徳山商工会議所会頭 小野英輔さん(79) 中心市街地活性化も

 父の祥亮さんが経営していた建物保全に入り、1988年から社長。96年にサマンサジャパンに改称して清掃、ビルメンテナンスから幅広い業務請負で全国展開する企業に育てた。2006年から会長だが、今も社員教育のため全国各地にでかけている。

 徳山商工会議所では93年から常議員、05年から9年間副会頭、14年から3年間会頭。同商議所青年部・青友会の設立を提言して第2代の会長を務めた。副会頭の時には市中心市街地活性化協議会を発足させ、商店街の再生に尽力。テナントミックス事業をはじめ、中心市街地活性化基本計画の実現に取り組んだ。

 徳山高専テクノ・アカデミア、徳山西ロータリークラブ、周南日韓親善協会、周南新商品創造プラザの会長を務め、その多くが自ら創設の中心だった。

 叙勲に「商工会議所の役員を出せる会社にしたスタッフにお礼を言いたい」という。75歳を機に役職は退いているが、現在も徳山大学の徳山教育財団の理事は続け「県の東半分には大学はここしかない」と大学存続への意欲は衰えない。 

■瑞宝単光章 (専門工事功労) ㈱おおつか職長 山平義広さん(70) 塗装の第一線に54年

 15歳で塗装業の世界に飛び込み、鋼鉄製の橋や煙突の塗装現場の第一線に立ち続けて54年目。受賞に「本当にうれしい。この栄誉に恥じないように若い人たちに技能を伝承したい」と喜ぶ。

 周防大島町の離島の前島出身。父の故栄一さんは漁師のかたわら消防団功労で2013年秋の叙勲で瑞宝単光章を受けており「父に追いつけた感じがする」と感慨深そう。

 中学卒業直後に知人の紹介で光市中央の大塚塗装(現おおつか)に「一人親方」で入ったが、ていねいで安全な仕事ぶりから正社員に。現在も現場で働く技術者を指揮する職長を務めている。

 長年の経験で鋼橋や煙突塗装の高い技術を持っているため、県内外の工事現場から引っ張りだこ。鋼橋の多い九州から受注が多く、現地に半年単位で滞在を繰り返している。

 塗装の基本は「安全と品質」ときっぱり。ふるさとの大島大橋や関門橋、熊本県の弓削大橋など鋼橋塗装の施工例は多く、その橋を渡ると誇りに感じるという。今も体力維持のため毎朝のラジオ体操や腕立て伏せ、腹筋運動を欠かさない。

 後進には「お客様の信頼に応え、納期を守ることが仕事の基本。一つでも多くのことを若い人たちに伝えたい」という。おおつかの富士岡崇社長も「我が社になくてはならない人。もっともっと働いて活躍してほしい」と期待を込める。

■旭日中授章 元山口県議会議員 河村敏夫さん(80) 国道拡幅では地権者の説得も

 1977年に新南陽市議会議員に初当選し、同市議を18年間務めて議長にも就任した。1999年から県議として5期20年間、選挙区の周南市を中心に県勢発展に取り組んで今年4月に勇退した。振り返って「40年もよく頑張った」という。

 東ソーで労働組合の執行委員をしたことが政治を志すきっかけだったが自民党に所属、自身が「ここをやらなければ」と感じたことに取り組んだ。

 椿峠、戸田の国道2号の改良、拡幅も防府から通勤してくる社員が朝の渋滞を避けて早朝に出勤している姿を見て思い立ち、用地買収のため自ら地権者の説得にあたり、新南陽市土地開発公社による先行取得もさせて事業を前に進めた。

 取り組んだ道路整備などの事業は多く、県議会では農林水産委員会、土木建築委員会などの委員長、監査委員も務めた。勇退後も大津島回天神社創建の委員長を引き受け「最も苦手」という資金集めにも尽力し、3日に完工式を迎えた。

■瑞宝単光章 (社会福祉功労) 特別養護老人ホーム 光富士白苑 介護主任 友森真奈美さん(57) 気持ちを読み、笑顔で

 高齢者福祉の現場で24年間、介護業務に携わってきた。受賞に「私一人の力ではなく、上司や先輩、同僚に支えられたお陰。その代表の気持ちで受賞したい」と謙虚に話す。

 桜ケ丘高を出て美容師に。高齢化時代に備えようと1995年、光市虹ケ浜のデイサービスセンター、特別養護老人ホームの光富士白苑に転職した。

 とくに特養では重度者の介護に力を入れ、2005年からは介護主任に。職員には「笑顔を忘れずに」「自分にしてもらいたいことは率先して実行し、してほしくないことは絶対にしない」をモットーに育成や指導をしている。

 入所者には感情を言葉でうまく表現できない人も多く「そんな時に美容師というサービス業の経験が生きる。目や表情、顔全体で気持ちを読み、笑顔を見せてくれた時は最高にうれしい」という。

 後進には「とにかく経験をたくさん積んでほしい。それは自分にも、入所者にもかけがえのない財産になる」と期待を込める。

■瑞宝単光章 元周南市消防団分団長 実近昭彦さん(66) 信頼される消防団目指して

 1982年、結婚を機に「何か、地域の役に立つことを」と徳山市消防団長穂分団に入った。2011年から17年まで長穂、大道理、須々万地区の第7分団、18年3月までの1年間は第6分団の団長。東ソーに勤務していたが、分団長のときはいつでも出動できるよう、出勤時も車に制服など一式を積み込んでいた。

 団員のころには市消防団のポンプ操法の大会で9連覇。指揮者を含めて4人が1チームだが、その指揮者と1番手から3番手までの全ポジションで県大会優勝を経験した。

 地域に信頼される消防団を目指し、長穂地区では10年間、年4回、消防団の機関紙を作って全戸配布を続けた。叙勲には「光栄なこと。ありがたい」と笑顔を見せる。

 分団長をしながら一時は長穂ほたる祭りの実行委員長、地区自治会連合会長を兼ねていた。消防団を退いた現在も自治会連合会は続け、地域のリーダーとしての毎日が続いている。

■瑞宝単光章 前下松市消防団下松分団長 嶋員久さん(65) 多様な災害から市民守る

 消防団勤続は人生65年のうち約7割の44年に及ぶ。受賞に「親身になって指導いただいた先輩や同僚のお陰。ありがたくいただきたい」と喜ぶ。

 高校を卒業して家業の下松葬儀社に入った途端、地域の先輩から「若いんじゃけえ消防団に入らんと」と勧められたのが入団のきっかけ。中心市街地の下松分団で班長や部長、副分団長を経て2014年から4年間、分団長を務めた。

 家屋火災から山火事までさまざまな火災現場の第一線に立った。とくに10年8月の下松小の近くの建物火災では適切な陣頭指揮を展開し、火勢の迅速な鎮圧に活躍した。

 本業は下松葬儀社の社長。16社が加盟する県葬祭業協同組合の理事長や、全日本葬祭業協同組合連合会の理事を務める葬祭業界の重鎮。消防団の後進には「練習を怠らず、常に消防精神と技能を磨くことが大切。水害も多発する傾向にあり、多様な災害から市民を守る使命を果たし続けてほしい」と期待する。

■藍綬褒章 (調停委員功績) 調停委員 森脇芳子さん(69) 「双方が納得する形に」

 褒章は周南地域では藍綬褒章を周南市の調停委員、森脇芳子さん(69)が受章する。褒章の受章者は全国で779人、山口県関係は12人が受章する。

 森脇さんは山口家庭裁判所周南支部の家事調停の調停委員として21年間、月に4、5回は裁判所に通い、離婚や相続などの調停に携わってきた。当事者の話を聞いてよりよい解決に導くが指示することができず、傾聴することを心掛けていて「双方が納得する形になったときが一番うれしい」と話す。

 受章には「皆さんのおかげでいただけた」と一緒に研修してきた調停委員の同僚や指導する裁判官に感謝している。

 樹脂粘土の作家でもあり、30年前から自宅で教室を開き、いつも15人から20人を指導してきた。油絵具で着色して乾燥させ、もう一度乾燥させて仕上げる。花などは本物以上の美しさ。「半永久的に変わらないことが魅力」と話している。

今日の紙面
スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

東ソー

東ソーが生み出す多種多様な製品は、社会インフラや耐久消費財など人々の生活に役立つさまざまな最終製品に使われています。総合化学メーカーだからこそできる、化学の革新を通して持続可能な社会に貢献していきます。

株式会社トクヤマ

トクヤマは、電子材料・ライフサイエンス・環境事業・化成品・セメントの各分野で、もっと幸せな未来をつくる価値創造型企業です。

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!