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受けよう、がん検診 2020年度受診者減少 コロナ感染拡大が影響
地域その他周南市、下松市、光市が実施する5種のがん検診の2020年度の受診者は、いずれも前年度より減った。新型コロナウイルスの感染防止で、集団検診の定員を縮小、検診日数を減らしたこともあるが、新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えも要因と見られる。このため各市では、平日夜間・休日に乳がん、子宮がん検診を実施し、早期発見、早期治療を促している。「昨年度に受診できなかった人は、今年はぜひ受けてほしい」と呼びかけている。
検診は事業所などで受けられない人が対象。胃がんは50歳以上、肺がん、大腸がんは40歳以上の男女、子宮がん、乳がんはそれぞれ20歳以上、40歳以上の女性に毎年度当初に受診券を送付している。
昨年度の各受診の増減率は、周南市で胃がんは2年に1度の隔年受診でコロナ前の2018年度に受けた人が受診したため28.6%増、肺がんが9.5%減、大腸がんが14.9%減、子宮がんが23.8%減、乳がんが27.9%減。
下松市も同様に胃がんが24.7%増、肺がんが9.0%減、大腸がんが16.5%減、子宮がんが19.3%減、乳がんが24.1%減。
光市は胃がんが5.9%減、肺がんが12.2%減、大腸がんが9.1%減、子宮がん20.3%減、乳がん21.5%減だった。
子宮がん、乳がん検診も2年に1度の隔年受診。
全国に緊急事態宣言が発令されたのに合わせ、周南市で7月から9月まで、下松市で5月末から7月までの集団検診のいずれも18回分を中止した。下松市は胃がん検診の定員を2割減、子宮がん検診を5割減に定員を制限した。コロナ禍で外出を控え、検診を見合わせた人や、集団検診が中止になったことも原因と考えられる。
コロナ禍でも検診や持病の治療、予防接種などの健康管理は重要で、過度な受診控えは、がんの進行やリスクを高めてしまう可能性があるため、早期受診を推奨している。
10月はピンクリボン月間で、乳がんの早期検診や、がん検診の受診が難しい人のために、休日・平日夜間に医療機関で乳がん検診、子宮がん検診を実施する。実施医療機関は、徳山中央病院、こうち医院、徳山医師会病院、本城クリニック、新南陽市民病院、兼清外科、大和総合病院、光中央病院。
問い合わせ、検診の申し込みは直接医療機関へ。