2025年11月13日(木)

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【周南3市】光市役所で停電3時間、業務に支障 下松市、周南市は自家発電装置

  • 下松市役所の自家発電設備

 光市の浅江、島田、中央、光井など市役所を含む350戸で9日、午前9時から午後0時27分まで続く停電が発生した。同市役所は停電の間と復旧後の午後4時過ぎまで、戸籍・住民記録、印鑑登録証明などの証明書発給業務に支障が出て80人の手続きに影響があった。周南3市の停電対策はどうなっているのか聞いた。

(延安弘行)

光 市 証明書発行、夕方まで影響

 中国電力ネットワーク㈱によると今回の光市の停電の原因は、電柱に取り付けられている変圧器の故障。変圧器の故障の原因は不明。どの変圧器が故障したかを特定するまで時間がかかったことから長時間の停電になった。

 同市では、昨年3月から供用開始した防災庁舎には非常用発電設備があり、72時間以上運転可能な燃料を備蓄している。

 しかし、本庁舎には非常用発電設備はなく、停電の間は照明が消え、証明書発行のための機器だけでなく、職員の机上のパソコンも使用できなくなった。このため、停電中に住民からの相談業務などは対応できたが、書類作成などはストップしてしまった。総務課では今回のような突然の停電について「想定できていなかった」と話している。

下松市 停電でも影響は限定的

 下松市は本庁舎屋上に自家発電装置があり、最長で72時間運転できる燃料を確保している。庁内のコンピューターのネットワークには優先して電力を供給できる仕組み。空調装置が使用できない、照明が暗くなるといったことはあるが、停電の影響は限定的で通常の市役所の業務は継続できるという。

周南市 コンビナートから電力供給

 周南市役所も自家発電装置があり、3日分の燃料を備蓄している。しかし、電気の供給は災害対応のための部署が優先され、市民課などのデジタル機器を使った通常の業務はできなくなる。太陽光発電装置も整備しているが、非常用電源として使えるようにはなっていない。

 同市の特徴はコンビナート電力の中心市街地での利活用構想に基づき、㈱トクヤマの発電設備の電力を利用していること。市役所、徳山駅前賑わい交流施設、南北自由通路などは市が業者に委託して管理している。委託業者は3年に一度、入札で決めていて現在は㈱タイカメンテナンスが担当。維持管理、点検や事故への対応などにあたっている。

 担当の中心市街地活性化推進課によると、㈱トクヤマからの送電線は地下に埋設されているため災害に強いメリットがあるという。

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