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[下松・周南]最優秀校・局長賞は末武中 NHK杯中学校放送コンテスト県大会
地域その他第42回NHK杯中学校放送コンテスト県大会が6月21日に山口市大海総合センターで開かれ、参加した5校の中から下松市の末武中が昨年に続いてNHK山口放送局長賞・最優秀校に選ばれた。末武中の6人や周南市の岐陽中の3人など県大会で入賞した計12人は、8月2日(土)と3日(日)に東京都千代田区の千代田放送会館で開かれる全国大会の予選に進む。
(山上達也)
「相手に話しかけるアナウンスを」
県大会は県中学校教育研究会とNHK山口放送局が主催。400字以内の自作原稿を読む「アナウンス部門」▽指定作品から1編を選んで自分の表現したい部分を2分以内で朗読する「朗読部門」のどちらかに出場する。今大会にはアナウンス部門に9人▽朗読部門に11人が出場した。
末武中の6人は部活動をしながら、善村綾子教諭の指導でアナウンスや朗読の練習を重ねた。アナウンスで最優秀賞になった山本結琳さんは校区内で毎月第3土曜に開かれている「みんな食堂アルトス」の取り組みを紹介し、「早口にならないように、相手に話しかけるようなアナウンスを心がけた」という。
優秀の古谷有希さんは吃音を克服して活動している元生徒会長の吉田理紗さんの努力や人柄を紹介し、東志依佳さんは生成AIの活用にこそ国語の力が必要なことを訴えた。優良の大津勝真さんは、散歩がイライラやモヤモヤの解消に有効なことを説いた。
どんな時も「聞き手第一」で
朗読部門の最優秀賞の上杉心愛さんは、戦争体験をもとにした角野栄子の児童文学作品「トンネルの森1945」から、疎開した少女イコが暗い森の中で兵隊に出会う不思議なできごとを抜粋し、平和の大切さを訴えた。
全国大会へは「もう少し作者の思いが表現できる読み方にこだわりたい」と新たな目標を掲げている。
優良賞の内山さんも上杉さんと同じ「トンネルの森1945」の中から一部を抜粋して読み、戦争が人の心にどんな影を投げかけるかを読み上げた。
今後は全国大会の予選に向けて練習を繰り返していく。善村教諭も「どんな時も聞き手に対するわかりやすさを第一に読むことが大切。生徒たちの努力はきっと花開くと信じている」と期待する。
周南地域からの入賞者は別表の通り。全員が全国大会の予選に進む。(敬称略)

