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[部活動地域展開]【下松市・光市】野球部はどこへ? 文化系クラブの少なさも
地域その他国のガイドラインに沿って2026年度を目処に中学部活動を廃止し、地域での活動に変わろうとしている「部活動地域展開」。各市の状況によって方針を定めて進められ、改革期間最終年度に入っている。
中学生の受け皿となる地域クラブの設置状況は、周南市では従来の部活動にはなかった種目が増えている反面、中学生に人気が高い競技は地域で偏りがあり、1種目しかクラブがない学校区が存在するなど「子どもの選択肢」としては不十分な状況。
下松市と光市ではどうなっているのか調査した。
[下松市]
指導者の資格取得にかかる費用の一部や団体が購入した活動に必要な道具の費用の一部を市が補助することで団体を支援している下松市。
7月2日時点で34団体が地域クラブに登録している。
吹奏楽部は当面の間、現在の指導者が地域クラブでも指導する形で各学校を拠点とするクラブを立ち上げるなどしているが、そのほかの文化活動は未だ増えていない状況。
[光市]
指導者資格取得の費用の補助金の要件を緩和し、各団体が開く体験会の会場使用料や学校へのチラシ配布を教育委員会が支援するなど光市も団体を積極的に支援。
7月2日時点で50団体が登録していて、サッカーやダンスができるようになる校区が増える一方で、野球や陸上競技のクラブがいまだない状況。
◇ ◇
両市ともに文化系の種目の少なさが目立つが、伝統的な文化活動や、セーリング、クライミングなどの学校ではできないクラブも存在。子どもたちがやりたいことを見つけて取り組めるよう、引き続き団体支援や声かけ、課題解決が求められる。

