2026年04月17日(金)

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山代和紙と阿波藍(あわあい)で 駅前図書館に茶室 CFで150万円調達目標

  • 川根さんと辰尾神社に奉納したベンチ

  • 実行委員の学生ら

  • 茶室の模型

 周南市の徳山高専(勇秀憲校長)の学生たちが徳山駅前図書館のインフォメーションコーナーに鹿野の和紙と徳島県の阿波藍を使った茶室を作り、茶会を開こうと計画している。組み立て式の茶室で設置は9月16日から23日までの期間限定。クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 この事業は「工芸としての茶室展」として実行委員会(20人)を作って取り組んでいる。代表の土木建築工学科5年、川根翔太さん(21)は上関町出身。建築家で木にこだわり、新国立競技場を設計した隈研吾さんの事務所でインターンシップを体験し、高専の3年修了後、フランスのパリとイタリアのナポリへ留学。パリでは現地の隈事務所で引き続き、インターンシップとしてプロジェクトチームに参加した。

 その中で新潟の和紙職人と2週間、共同生活をしながら和紙をコーティングした金網の製作に携わり、職人や工芸に関心を持った。ナポリでも設計事務所でインターンシップをした。

 帰国後は自立できる木組みを円形に並べる「茶叢林(さそうりん)」を仲間の協力で製作、昨年の高専祭や周南冬のツリーまつり、今年は福川の辰尾神社(石川求久宮司)の春祭り前夜祭の福川ランプフェスタで展示して関心を集めた。

 この木組みは解体して5台のベンチにして同神社に奉納し、8日には同神社で奉納の奉告祭が開かれ、指導している中川明子准教授らと出席した川根さんは茶叢林が形を変えて残ることに「すっきりした。うれしい」と話している。このベンチは拝殿や回廊に置いて使われている。

 「工芸としての茶室展」も工芸や製作に携わる職人への関心から発案。「紙光庵」と名付ける茶室は2畳ほどと亭主と客が2人入れば満席になる広さ。期間中は毎日、朝から組み立てて夜は解体して持ち帰ることができるようにする。和紙は鹿野の山代和紙の伝承者、長弘京子さんがすき、徳島県県藍住町の阿波藍の職人、矢野藍秀さんの藍染めが畳のヘリなどに使われる。

 クラウドファンディングは目標額150万円で期間は7月30日まで。2千円から50万円まで金額に応じた“リターン〟があり、学生が心を込めて書く感謝の手紙、オリジナルのフォトブック、藍染めハンカチ、トートーバックプレゼントや茶室での茶会に参加、金額によって茶室の周囲か茶室内で抹茶とお菓子を楽しめる。最高の50万円は一人限定で茶室の実物をプレゼントする。

 15日現在で集まった金額が37万6千円と苦戦していて12日にピピ510で開かれた産学官の交流会、夏の周南パラボラ会でも川根さんらが茶室の模型を手にPRして関心を集めた。目標額に達しない場合でも提供された資金はイベントの開催に使い、リターンもある。

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