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地域 : 周南市のニュース
全室1人部屋、集会室も きさんの里が五月町に移転開所
地域周南市周南地区福祉施設組合(組合長・佐田邦男周南市副市長)が運営している養護老人ホームきさんの里(橋本哲雄施設長)が1日、周南市の金剛山から周南緑地公園近くの五月町12―1に移転開所した。居室はこれまでの4人部屋から個室になり、快適に暮らせるようになった。
同組合は周南市と下松市で構成している一部事務組合。きさんの里のほか、救護施設さつきの里を運営していて移転先はさつきの里の隣接地。きさんの里は1952年に開所し、建物が老朽化して耐震性も問題があった。
移転の総事業費は20億円。新しい施設は鉄骨造り5階建て、延べ床面積4835・22平方メートル。1階は事務室と大食堂、会議室など、2階から4階までが居室で、一部はバス、トイレ付き。5階は100人以上が入れて舞台もある集会室。職員は28人。金剛山の施設は解体するが、跡地の利用方法は未定。
定員はこれまで130人だったが、実際の入居者は88人で、移転を機に定員を110人に減らした。そのほかショートステイが4人。
入所の申し込みは県内各市町で受け付けている。満65歳以上で自立して生活できるが、無年金や低額年金など経済的に困窮▽生活の一部に介助が必要▽身体的な障がい▽初老期の認知症や精神的な障がい▽虐待を受けている▽ホームレスの人などが対象になる。
平均年齢は80歳で最年長は97歳。現在の入所者の半数近くは要支援以上で介助が必要なため、介助を担当する訪問介護事業所きさんの里を施設内に開設している。施設外のデイサービス、デイケアを利用することもできる。
同施設は演劇、舞踊などのボランティア団体の訪問も多かったが、今年度は新型コロナウイルスの影響で断っている状態。誕生会など施設内の行事は開いている。
4月に着任した橋本施設長(60)は「今まで不自由な生活だったが、1人部屋でプライバシーも保てる。一方で寂しい思いをする人もいるので、談話室や施設内の行事を通し、助け合って楽しい生活ができるようにしたい」と話している。
電話は0834-21-1191。
