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徳山湾の長大橋に3案 蛇島の再開発構想も 専攻科生が1年の成果発表
地域周南市徳山湾に橋をかけ、周南コンビナートと山陽自動車道を結ぶ「徳山下松港 長大橋プロジェクト~橋と蛇島のダブル提案編」の発表会が55日、徳山高専で開かれ、専攻科環境建設工学専攻2年の6人が1年がかりで取り組んだ研究の成果に賞賛の声が寄せられた。
■工法提案、事業費の算出
この研究は企業で作る徳山高専テクノ・アカデミア(勝井優会長)の支援で2017年度から始まった。日本ゼオン徳山工場前で止まっている産業道路の東進策を考え、大型車両が市街地を通過する危険性や国道2号、産業道路の混雑の解消、徳山湾の新たな魅力の創出、災害時の緊急輸送道路となることなどを目指している。
先輩の研究に上積みする形で、同高専で学んだ専攻科の学生が同高専で学んだ7年間の総仕上げとして取り組んでいる。今回は寺西冴映、林弘輝、藤永りさ、川崎泰奈、宮川柚菜、横屋翔さんの6人が参加した。蛇島、海上、陸上の3案と、徳山湾に浮かぶ蛇島の活用策を実際に現地を訪れて考えた。関係する交差点の交通量も調査した。
晴海町の工場地帯から蛇島を経由して櫛浜地区を結ぶ蛇島ルートは延長4,748メートル。工法も検討して総工費も算出し、このルートは972億円になった。
直接、晴海町と櫛浜を結ぶ海上ルートは全長2,788メートルで、369億円。日本ゼオン徳山工場、出光興産徳山事業所と新幹線の線路の間に高架橋を建設して産業道路を東進させる陸上ルートは長さ1,890メートルで事業費は237億円になった。
発表会では事業費のほか、コンビナートの夜景の見え方やシンボリックな橋になるかなどの観点からメリット、デメリットも述べた。
■〝グランピング〟の島に
蛇島は以前、海水浴でにぎわったこともある島。再開発の構想では、工場夜景に囲まれた離れ小島という特徴を魅力としてとらえ、きれいな砂浜や島の山の山頂からの風景、水質調査の結果も示し、海水浴場はコンテナハウスを使った宿泊施設を作り、アウトドアをリゾート感覚で楽しむキャンプ「グランピング」の島にすることなどを提案した。
発表会にはテクノ・アカデミアの会員企業の幹部などが出席。「巨大な吊り橋を作ってはどうか」「グランピングは素晴らしい。商売としてなりたつ」「ぜひ実現させたい」などの感想を述べた。
夢を実現させるためには課題をどう解決すればいいのかを自分たちで考えた1年。発表者の藤井さんは広島市の橋梁メーカーに就職が決まっているが「迷ってばかりでゆきづまって辛い時もあったが、今日は少し認めていただけた」と話していた。
