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【山口県周南市】来月から新南陽駅、櫛ケ浜駅無人化 通学定期券“難民”増加か
地域周南市3市15駅中、有人駅は3駅のみに
山口県周南市のJR新南陽駅と櫛ケ浜駅が10月1日(土)から無人化されることになった。新南陽駅では同時にみどりの窓口も廃止されて通学定期券の対面販売ができなくなるが、代替の券売機は設置される予定はなく、年度初めの対面販売が必要な高校生など通学定期券の利用者から苦情が出そうだ。(山上達也)
新南陽駅 貨物駅の役割大きく
新南陽駅は1926年4月26日、徳山駅と福川駅間の新駅「周防富田駅」として開業。現在の駅舎は76年に建設され、80年に新南陽駅に改称された。
もともと旅客扱いの駅よりも貨物駅としての役割が大きく、かつては東ソー▽日本ポリウレタン▽信越ポリマー▽㈱トクヤマなどへの専用線があった。貨物列車の入れ替えや編成作業を担う操車場は96年10月まで存在して、コンビナート企業の貨物輸送を支えた。現在、専用線はすべて廃止されている。
現在は駅業務をJR西日本の関連会社のJR西日本中国交通サービスに委託し「みどりの窓口」も併設。駅舎内には小郡駅弁当のうどん店や、宇部進学教室の教室がある。
駅前のバス停には防長交通の徳山駅前行き、湯野温泉行き、堀行き、和田高瀬行き、間上行き、コアプラザかの行きなど16系統のバスが乗り入れている。
1日平均の乗車人員は2020年度が1,109人で、19年度はここ20年間で最高の1,302人を数えた。
櫛ケ浜駅 20年度の乗客は777人
一方、櫛ケ浜駅は1928年2月11日に下松駅と徳山駅間に新設。32年には岩徳線の一部開業で分岐駅になった。現在の駅舎は71年3月に完成した。乗車人員は20年度が777人で、ここ20年で最多の16年は950人だった。
JR西日本中国交通サービスの業務委託駅で、昨年には公衆トイレが改修されたが、工事の入札に参加したのはJR西日本系の広成建設のみで、約6,400万円という高価な建設費が論議を呼んだ。
年度当初の通学定期券購入不便に
JR西日本は本紙の取材に「お客様にご不便をおかけして申し訳ない」と話し、両駅の構内には「10月1日以降、終日係員不在となります」と張り紙を掲示している。
新南陽駅では現在の券売機では普通の定期券と通学定期券の年度内の継続分の発券はできるものの、証明書の対面確認が必要な年度当初の通学定期券の販売はできなくなる。
同社は年度当初の通学定期券や、新幹線の自由席、指定席特急券などは徳山駅で購入するように呼びかけている。
新南陽駅と櫛ケ浜駅の無人化で周南3市のJR駅15駅中、JR西日本の社員配置駅は徳山駅のみで、下松駅と光駅はJR西日本中国交通サービスの業務委託駅。ほかの12駅(戸田、福川、新南陽、櫛ケ浜、島田、岩田、周防花岡、生野屋、周防久保、大河内、勝間、高水)はすべて無人駅になる。
無人化を知らせる新南陽駅の張り紙
