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【周南市】[徳山高徳山北分校]来春閉校“最後の3人”大奮闘! 10月22日に閉校記念交流会
地域周南市
山口ふく太郎・ふく子さん、池谷幸雄さんらゲストに
来年3月末で78年の歴史に幕を下ろす山口県周南市須々万奥の徳山高徳山北分校(徳田充校長、3人)の閉校記念交流会が、10月22日(土)午前9時半から午後0時15分まで同校で開かれる。最後の生徒の3年生の男女3人は「思い出に残る悔いのない行事にしたい」と準備に取り組んでいる。(山上達也)
ピーク時は生徒数600人超える
同校は1944年に現在地に開校した県立の旧都濃(つの)農林学校が源流。戦後の学制改革で都濃高に改編され、須々万に「須々万校舎」を置いて普通科と農業科▽鹿野に「鹿野校舎」を置いて普通科を設けた。76年に須々万校舎が「徳山北高」となり、鹿野校舎が「鹿野高」になって分離された。
徳山北高はピークの86年には650人の生徒を数えたが、以後は少子化の進展と並行するように減少し、12年度から徳山高の徳山北分校になった。鹿野高も同様に徳山高鹿野分校に改編された。
しかし生徒数の増加にはつながらず、20年に県教委は徳山北分校も鹿野分校も、ともに次年度以降の新規生徒の募集停止を決めた。徳山北分校は一昨年度に4人、昨年度に5人が卒業して以降、今年度の全校生徒は3年生の3人だけになった。
なお鹿野分校では冬休みに分校までの歩みを紹介する写真や資料の展示イベントを開く。
“兄弟校”鹿野分校と今年度初交流
現在の生徒は、生徒会長の行田嵩(ゆくだ・たかし)さん(17)=久保中出身=▽同副会長の田中颯雪(そうせつ)さん(17)=末武中出身=▽同会計・書記の松崎結美さん(17)=同=。
部活動は3人でバドミントン同好会を結成して活動。生徒会も3人で役割分担をした。
今年度は初めて“兄弟校”の鹿野分校との交流が中須北の大田原自然の家などで実現したが、とくに鹿野分校の全校生徒は女子だけ4人のため、松崎さんは「女子同士で話が盛り上がって楽しかった」と笑顔を見せている。
県産和牛ハンバーガーなどキッチンカーも
閉校記念交流会は開会行事に続いて、徳山北高卒業生でお笑い芸人の山口ふく子さん(本名・竹内聡子)(43)と夫の山口ふく太郎さんによる漫才や生徒とのトーク▽都濃高卒業生の池谷幸子さんと、息子でバルセロナ五輪とソウル五輪で活躍した体操選手の池谷幸雄さん(51)の講演▽山口ふく太郎・ふく子さん、池谷さん親子によるトークがある。
閉会後も校庭でふく太郎・ふく子さんによる県産和牛ハンバーガーやレモネードのキッチンカー販売があり、1時間ていどの学校見学もできる。校内には生徒3人が製作した、思い出のジオラマ(模型)が展示される。
須々万地区まちづくり推進協が運営協力
徳山北分校の卒業生は昨年度現在78人だが、都濃農林学校、都濃高、徳山北高の同窓会・緑陽会(田村勇一会長)の卒業生は6,123人。閉校記念交流会は前身の学校を含む卒業生や、元教職員、地域住民などゆかりのある人の参加を想定している。運営には須々万地区まちづくり推進協議会(有馬孝志会長)が協力する。
行田会長は「少しでもゆかりのある人は来てほしい。当日はスムーズに運営できるように準備をしっかりしたい」と意気込み、田中副会長は「3人で最高の演出をしたい」▽松崎さんも「思い出の一日にしたい」と意欲いっぱい。
コロナ対策のため入場定員は200人に限定する。入場には10月3日(月)から同校や須々万市民センターで無料で配布する整理券が必要。問い合わせは同校(0834-88-1010)へ。

生徒製作の閉校カウントタウンボード

生徒600人時代に建設された校舎