2024年05月17日(金)

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【周南】[東ソーグループ]能登の被災地に水、毛布急送 輸送船活用、グループ3社で即決

  • 東駿丸からの物資の荷揚げ=コーウン・マリン提供

  • トラックへの運び込み=コーウン・マリン提供

  • 地震で倒壊した建物=コーウン・マリン提供

 山口県周南市の東ソー、東ソー物流、コーウン・マリンの東ソーグループ3社は、元日に発生した能登半島地震の被災地支援のため、同グループの輸送船を使い12日、水や保存食、毛布などの物資を石川県七尾港に届けた。

 東ソー物流は5日、自社が運航する船による物資の救援を検討し、東ソーとコーウン・マリンに支援を呼びかけて接岸可能な港を確認。その日のうちに国交省から理解、承認を得て輸送を決めた。

 船は化成品の液体カ性ソーダを輸送する「東駿丸」で、船内の空きスペースを活用。ペットボトルの水、保存食、カップめん、毛布、タオル、簡易トイレ、紙おむつなど3社からの災害備蓄品や追加購入品、合計339箱を積み込んで8日、徳山下松港を出港した。

 10日に福井県の三国港に寄港し、11日に石川県の七尾港に到着。七尾市役所、佐川急便、七尾海陸運送、国交省福井運輸支局、同支局の声かけに賛同した北陸トラック運送とラニイ福井貨物などの協力を得て12日午前中に救援物資の荷揚げを完了した。民間の輸送船による能登の被災地への物資支援は、国内で初めてだった。

 陣頭指揮を取ったのはコーウン・マリンの山下良一取締役で、現地では、倒壊した建物や立入禁止と表示された住宅、水不足を雨水や積もった雪で補う被災者、庁舎内で並べた椅子の上で仮眠をとり復旧作業に当たる七尾市職員など目の当たりにした。

 山下取締役は「国内輸送の内航船の特性を生かして物資を届けることができた。ご協力いただいた皆様にお礼を申し上げたい。当グループの取り組みをきっかけに支援の輪が広がり、被災された方の生活が一日も早く平穏に戻ってほしい」と話した。

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