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【周南市】[部活動地域移行]周南市で団体募集開始 3日間で申し込みは20団体 吹奏楽は条件付きで受け入れ
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中学校の部活動が廃止され、地域クラブでの活動に変わる「部活動地域移行」。子どもたちの選択肢を広げるためには、選択できる地域クラブの数も必要になってくる。
全国的に進められているが、方針や制度は各市に委ねられ、市によって進み具合に差が生まれている。
周南市でも募集開始
光市は今年3月上旬から団体の登録募集を始めて23日付でスポーツ15団体、文化8団体、その他10団体が登録。次いで下松市が7月1日から団体の登録募集を始めてスポーツ15団体が登録、文化は吹奏楽3団体が先行して活動している。
一方、全国でも先駆けて地域移行の方針を示していた周南市は今月20日、地域クラブのホームページを公開して募集を始めた。
20団体が申し込み
周南市はスポ少などの現在活動している団体に説明会や中学生受け入れに関するアンケートを実施。スポーツと文化を合わせて100団体の登録を見込んでいる。
スポーツは中学生の受け入れが可能な66団体に登録開始の案内を配布。文化はこれまでのアンケート結果に関係なく周南文化協会に所属する全ての団体に案内を送って募集した。そのほか、周南市のホームページにもリンクを張って申し込みを募っている。
募集開始から3日過ぎた23日時点で、スポーツと文化ともに10団体ずつ申し込みがあった。登録はまだだが、中学生の受け入れを希望する団体から問い合わせは多数寄せられ、登録数は増加する見込みだという。
吹奏楽は条件付きで受け入れ
申し込みがあったのはスポーツが軟式野球、柔道、バレーボール、バスケットボールなど。文化は茶道、フラワーアレンジメント、押し花、クラシックバレエなど。
各市で課題が多いとされる吹奏楽は保護者の送迎や楽器持参、経験者など参加には条件がある。楽器の管理や活動場所、指導者確保の面などから条件付きでの受け入れとなった。
楽器経験がない子や親が送迎できない子の活動の機会を奪わないためにも、早期の課題解決が求められる。
各団体が抱える懸念は?
地域クラブの窓口となる市スポーツ協会、市文化振興財団は登録を検討している個人や団体に現状の課題を聞くなどヒアリングを重ね、呼びかけを継続している。
未登録の団体からは活動資金の懸念や市からの補助を求める声、スポ少と中学生では同じスポーツでも規格が異なることから指導に教員の協力も欲しいなど、様々な相談が寄せられているという。
施設利用についても小中学校が会場として使えないことや、野外スポーツの照明や体育館の照明使用料の費用負担などに多くの団体が悩まされている。検討している団体が登録に踏み切れるよう、市の補助や体制整備が重要になりそうだ。
現在すでに登録している団体については、市スポーツ協会と市文化振興財団内の事務局が審査基準に基づいて認定し、来年1月中旬頃からホームページで公開する予定。
