2026年03月17日(火)

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[中学部活地域移行] 【周南】楽しむ子どもと心配する保護者 「部活がなくなるのは残念」と本音も 地域クラブ見本市・シンポジウム

  • チューバに挑戦する子ども

  • にぎわう会場

 周南市文化会館で23日、2026年度からの中学部活動の地域移行に向けた「周南市地域クラブ見本市」と「部活動地域移行シンポジウム」が開かれた。

 小・中学生が対象で市、市文化振興財団の主催。文化活動の紹介、部活動地域移行の周知、子どもたちの選択肢を広げる様々な可能性を知ってもらうことを目的に開かれ、見本市は約300人、シンポジウムは約200人の市民らが参加した。

本格体験に笑顔の子どもたち

 午前中に開かれた見本市では、周南市地域クラブに登録した華道や手芸、書道、吹奏楽、バレエなど22団体が出展。そのうち15団体は体験ブースを出して、子どもたちは笑顔で様々な活動に挑戦した。

 徳山吹奏楽団のブースは楽器の順番待ちの子どもで列ができる場面もあり、楽器に関心がある子どもが多くいることが再認識された。

 会場内には「やってみたい」とブースに保護者を引っ張っていく子どもの姿も多数。小学5年の男の子は「中学生になったらプログラミングをやってみたい。3Dプリンター工作にも興味がある」と話していた。

団体の期待と要望

 学校で出前授業をする伝統文化の団体からは「興味を持ってくれる人が1人でも増えてくれることに期待している」、「経費や場所の問題はあるが、周南市には教える優秀な人材がいるはずだ」など前向きな声があった。

 一方、活動場所が限られるクラブは「わざわざ来てもらうのはハードルが高い。送迎してまで参加するだろうか」、「教える側も高齢化している。こちらが道具を持っていくのも厳しい」など、移動や活動場所について懸念していた。

 様々な課題はあるが、学校の設備や教室を使わせてもらえたらありがたいという要望の声が多数聞こえた。

「利点が見出せない」

 多くの子どもが体験を楽しむ一方、地域移行に頭を抱える保護者も多数あった。

 その多くは「仕事をしているので、もし遠くだったら送迎してあげられない」、「子どもの気持ちを尊重したいが、夫婦ともに働いているので諦めてもらわざるを得ない。心苦しい」など、活動場所までの移動手段について。

 ほかにも「今までも活動費を払っているがさらに増える。できる家庭とできない家庭が出てしまうのはどうなのか」、「人気の活動は定員の都合でできないかもしれない。入りたいところに入れるのか」、「中学生という多感な時期の夕方、学校にいてくれた方が安心」、「これからは自分でやりたいことを探さなくてはいけない」、「塾と被ったらどっちを優先するべきか」など心配ごとは多い。

 「今の所、良いところは思い浮かばない」と利点を感じない保護者や、「時代が違うから仕方ないかもしれないが、部活がなくなるのは考えられない」と残念がる声もあった。

吹奏楽の事例を講演

 午後からのシンポジウムでは、滋賀県守山市市民文化会館の小森慎也副館長が「文化会館が運営する吹奏楽団とは?〜吹奏楽のまち、もりやまを目指して〜」のテーマで講演。

 まだ地域移行が本格始動していなかったが、高齢化が進む文化会館の利用者に若者を取り入れるため、まちづくりとして吹奏楽団を立ち上げた。

 楽器問題は学校の備品を借りられるように何度も説得し、壊れた場合は団で修理するなどを条件に解決。中学生の受け皿となりうる事例のひとつとして取り組みを紹介した。

「登録ない分野の心配も」

 シンポジウム後半は周南邦楽連盟・竹勇会の岡寺竹勇さん、すすまサッカークラブの吉国智彦さん、岐陽中放送部の生徒2人、地域クラブをサポートする市文化振興財団の西村達也事務局長、小森副館長をパネリストに意見交換。

 岡寺さんは「学校を拠点にしたい」と話し、西村事務局長は「セキュリティの問題があるが、教育委員会も前向きに検討していると認識している」と返答。

 中学生からは見本市で様々な活動にチャレンジできることを知ったと前向きな意見が述べられたが、「部活がなくなるのは残念」と、地域クラブに登録のない放送部がなくなることを心配する発言もあった。

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