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【周南】ぬまぎ文庫が文科大臣表彰 読書活動優秀実践団体に
地域周南市周南市須々万のぬまぎ文庫(三芳慈代表、11人)が4月23日に東京で開かれた「子どもの読書活動推進フォーラム」で読書活動の優秀実践団体として文部科学大臣表彰を受賞した。学校、図書館、団体・個人を対象にした表彰で、山口県からは小中高校4校と下関市の豊田図書館、ぬまぎ文庫が受賞した。
ぬまぎ文庫は小学校で第2土曜が休業になったことをきっかけに、1993年に旧徳山市の中央図書館の呼び掛けで、子どもたちに本を貸し出す土曜日文庫として始まった。この活動は今も続けているが、中心は小学校や幼稚園、保育園、図書館などでのペープサート、大型紙芝居上演、読み聞かせの会の開催などになっている。
沼城小では月2回、昼休みに読み聞かせと、授業でペープサートを定期的に上演。同校のほか、依頼に応じて徳山総合支援学校や幼稚園、保育園などを訪れている。
ペープサートなどはすべて手づくり。脚本も自分たちで書き、幅が1メートル以上もある大型紙芝居や、縦が大人の身長ほどもある巻紙状の紙芝居も「うらしまたろう」、「さるかに」、「わらしべちょうじゃ」、「ももたろう」を制作。上演はキーボードによる音楽が入り、子どもたちと一緒に歌うため、大盛り上がりになる。
会員の年齢は50代から80代まで幅広い。これまでの活動を振り返って「忙しいけど楽しかった」、「幼稚園から小学校までずっと会うので、子どもたちから『文庫のおばちゃん』と親しまれるようになった」と楽しそう。
子どもの読書活動推進フォーラムは「子どもの読書の日」を記念して開き、ぬまぎ文庫からは3人が出席した。全国には65年以上続いている団体もあると知り「一緒にやってくれる若い人に入ってもらい、育てたいと思った」と話している。