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[周南公立大]来春、情報系の大学院新設 夕夜間開講、社会人に門戸
地域周南市周南市の周南公立大学(髙田隆学長兼理事長)は同大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻(専門職)の設置が文部科学省から認可されたと発表した。入学定員15人。開設は来年4月で、地域のITやDX分野で活躍できる人材養成を目指し、主に社会人の入学を見込む。
今回認可されたのは「高度専門職業人の養成」を目指す専門職大学院。中国地方には経営、技術経営、法科大学院、教職大学院はあったが、情報系は初。全国でも情報系専門職大学院は同大学が4校目。
10日に同大学で髙田学長と橋本喜代太副学長が記者会見して大学院設置の狙いなどを説明した。
社会人が学びやすくするため、対面の授業は夕夜間の開講とし、オンラインでも受講可能。1年間を4学期とするクォーター制を導入し、学生が自主的に学ぶアクティブラーニングに力を入れるなどの特色を示した。
入学者は大卒者が主な対象だが、高卒・高専卒でも職務経歴などによる資格審査にパスすれば進学可能。入学者の選抜は「学修・職務経歴書」、「学修・研究計画書」と面接(口頭試問を含む)とし、来春に向けては12月6日(土)と来年2月7日(土)に実施する。
入学金は市内の人が14万1千円、市外は28万2千円▽初年度の授業料は市内、市外とも53万5,800円。授業料の半額免除や成績上位者への奨学金も用意している。
記者会見では修了後の進路として、システムエンジニアや業務とシステムの連携などに携わるビジネスアーキテクト、企業全体のシステム管理や1Tシステムの運用担当者などがあると説明。
授業は学内の施設を使用してスタートするが、髙田学長は「街中での教育研究も課題として持っている」と述べ、将来は街中への進出も視野に入れていると明かした。