ニュース
地域 : 周南市のニュース
【周南】周南公立大が地域貢献度で日本一 1999人以下で3回連続
地域周南市周南市の周南公立大学(髙田隆学長)が「大学の地域貢献度ランキング」の学生総数1999人以下の大学で全国1位になった。1位は3回連続。全大学を対象とした総合ランキングでも全国9位で、前回の14位から順位を上げた。
このランキングは日本経済新聞社の日経グローカル(12月1日号)が発表した。2年に1回調査していて今回が第15回。「組織・制度」、「学生・住民」、「企業・行政」、「経営・防災」の4分野に、定員充足状況や対策も調査項目に加えている。
総合得点は100点満点で周南公立大は78点。2位は帯広畜産大学で61.3点▽3位は山口県立大学で59.3点。県内では山陽小野田市立山口東京理科大学も53.5点で7位だった、
周南公立大学は、分野別の得点では「組織・制度」が満点の21点で1位。地域からの情報をワンストップで集約する地域共創センター・地域連携部があり、サテライトとして徳山駅前賑わい交流施設にも職員を派遣していることが高得点につながった。
「経営・防災」は15点満点の14点で8位。寄付金を活用した独自の奨学金制度による学生支援が評価された。「学生・住民」は34点満点で24.8点、11位。インターンシップの充実や卒業生の地元就職が得点となった。「企業・行政」は30点満点の18.3点で57位だった。
今回の全国1位について、同大学では「学生の主体性を活かしたプロジェクトを通じて、地域とともに未来を創る大学を目指す」として、企業などとの共同研究に今以上に力を入れることにしている。
同大学は2年前の学部再編で、経済経営学部(定員160人)、人間健康科学部(220人)、情報科学部(100人)の3学部で合計480人。大学院の情報科学研究科応用情報科学専攻も来春、開設する。
このため、2年後には学生数が2千人を超えている可能性もあるが、引き続き「日本一の街づくりの中核となる大学としての役割を果たす」の理念のもと、地域貢献活動を続ける。
