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政治 : 光市のニュース
実績の現職か?新風の新人か? 18日告示へ前哨戦活発
政治光市手堅い実績を誇る現職か、女性の新しい風を吹かせる新人か。光市議選と同日程の市長選は18日(日)に告示され、25日(日)の投票日に向けた選挙戦が始まる。立候補を表明している現新2人を取り巻く告示直前の市内の情勢を追った。
[現職・市川陣営・緩み、上滑りを警戒]
3期目の現職、市川熙氏(73)=光井7=は自由民主党、公明党、連合山口の推薦で優位な前哨戦を展開。昨年7月の参院選比例区では、光市で自民党は1万398票、公明党は3243票を獲得。連合山口は市内の15労組が加盟する光地区会議に4020人の組合員がいる。
11日にはホテル松原屋で「市川ひろしを囲む会」を開いて約250人が出席したが、6割は女性。能美龍文後援会長や来賓の自民党の河野亨県議、公明党県本部幹事長の上岡康彦県議、連合山口光地区会議の小西泰行代表があいさつした。
市議選の立候補予定者は21人のうち11人が出席。現職が大田敏司、中本和行、林節子、萬谷竹彦議員(こう志会)、笹井琢、森戸芳史議員(彩り)、木村信秀議員(至誠会)▽新人は小林隆司、中村譲、西村慎太郎氏▽元議員は大楽俊明氏が顔を見せた。今期で引退を表明している西村憲治議長や森重明美議員(公明党)も出席した。
一見、盤石な体制に見える市川陣営だが、4年前が無投票だったことによる緩みや上滑りを陣営は警戒している。コロナ禍で選挙期間中の屋内の集会は自粛することにしており、街頭演説や電話作戦など地道な「地上戦」でどこまで磯部氏の攻勢を交わせるか。
3期12年の実績や4期目に向けた公約を強調し「女性だから」「新人だから」と磯部氏に流れがちな浮動票のせき止めを図る。
推薦政党や労組を通じた「組織戦」と組み合わせて、8年前の得票の1万6242票を1票でも上回る得票を目指し、4選を確実なものにしようと意気込む。
[新人・磯部陣営・草の根で市川氏追撃]
新人の前市議、磯部登志恵氏(61)=室積松原=は9月18日に出馬を表明し、1カ月の短期決戦を展開。市川氏に大きな失政がない中で、上関原発建設計画と市立大和総合病院の一般病床のあり方が争点に急浮上した。磯部氏が出馬表明や報道各社共同取材の記者会見で言及したことがきっかけだ。
周南市や下松市に比べて原発に敏感な土地柄の光市は自民党籍の市議でさえ「原発推進を言えば票が減る」と尻込みをするほど原発への警戒感が強い。その中で磯部氏は「原発は是か非かを論じるべきではない」「原発に反対ではない」と明言し、議会で「現状では上関原発に賛成できない」と答弁する市川氏と一線を画している。
市立大和総合病院の一般病床も磯部氏が記者会見で「見直し」に言及。有権者数約5800人の大和地区住民の反発は必至だ。
磯部氏を支援する市議は1期目の岸本隆雄氏だけ。市議時代に磯部氏と同じ会派「彩り」だった他の4議員のうち、2議員は市川氏支持を鮮明にし、残り2議員は態度を保留しているが磯部氏支援の考えはないと明言する。
磯部氏のチラシ配布などの支援活動は、磯部氏が会長の光年金受給者協会の有志、周南市議の友田秀明、吉安新太氏ら「周南市議会自由民主党」の複数の議員が連日展開。組織力のある市川氏に及ばないが、若年層に浸透を狙うSNS戦略では市川陣営を圧倒する。
磯部氏はまだ当選すれば同市初の女性市長になることなど女性の強みを生かし切れていない。草の根戦術で政策が市民にしっかり伝われば市川氏に「追いつき、追い越す」ことが射程距離に入る。15日には市民ホール会議室でミニ集会を開いた。
