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政治 : 光市のニュース
[光市長選]市役所は光駅前に移転を 市議会議長の木村氏が出馬表明 9月定例会初日に議長・議員辞職へ
政治光市光市議会議長の木村信秀氏(62)=島田=が29日、ホテル松原屋で開いた記者会見で10月27日投票の光市長選に無所属で出馬することを正式に表明した。木村氏は市議会の9月定例会の初日の9月3日(火)に議長職と議員職をともに辞職する見通し。市長選に名乗りを上げたのは、これで3人になった。
(山上達也)
光駅から虹を描くように発展効果を
木村氏は自身一人で記者会見に臨み、「今の市政の継続では硬直した人口減少や少子高齢化など、諸問題の改善につながらず、まちの発展はないと感じている。夢と希望が持てる光市にするために市長選に出馬することを決意した」と表明した。
選挙戦ではJR光駅を中心としたまちづくりを訴え、市役所の建て替えの際には光駅の南口駐車場に複合型庁舎として移転させて中心市街地を形成するとし「光駅を中心に虹を描くように近郊に波及効果を与え、発展効果を求める」と主張。市役所跡は防災公園を兼ねた道の駅にする構想や、国道188号に自動運転バスを運行させるプランを示した。
原発は「意見書の範ちゅう」、中間貯蔵施設には「危惧」
記者からの質問ではまず本紙記者が、上関原発建設計画と使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画の考え方▽市議選で4回推薦を得てきた連合山口との関係▽議長職をいつまで続けるのかを聞いた。
まず原発と中間貯蔵施設に木村氏は「私の考えは光市議会が2011年、県知事に上関原発計画の凍結を求めた意見書の範ちゅうから出るものではない。中間貯蔵施設も市民に説明がないまま進められることに危惧を覚える」と答えた。
連合山口との関わりは「私は新人候補のため連合山口から推薦は出しづらいと返答があった。しかし連合が掲げる労働者の視点は堅持する」「特定の政党に推薦は求めない」とした。議長職は9月定例会の初日に辞職する方向性を示した。木村氏の辞職後に選ばれた議長は、11月13日の議員任期の満了まで約2カ月の在任となる。
今期で引退する市川熙市長(76)が前市経済部長の自由民主党推薦の芳岡統氏(55)=島田=を後継指名したことには「権力の私物化だ」と反発し、自身の出馬を決断するきっかけにつながったとした。
木村氏は萩市出身で明星大人文学部中退。外食企業の社員や松岡満寿男衆院議員秘書を経て市議5期目。中央5丁目の自動車整備販売会社の㈲YMCインフォメーションの社長も務める。
事務所は光市中島田1-19-8で、秋本勇商店の向かい側。電話は0833-44-7131▽FAXは0833-44-7141。
市長選には木村氏、芳岡氏と、市議会副議長の笹井琢氏(57)=室積=の3人が、いずれも無所属での出馬を表明している。市議選(定数18)も市長選と同じ日程。