ニュース
政治 : 下松市のニュース
[下松市長選]市民の関心高まるか? あさって投票・現新対決に審判
政治下松市市民の審判は「取り戻そう!市民主役のまちづくり」の新人か、「下松の勢いをさらに前へ!」の現職か。無所属新人の井川明美候補(68)=楠木町=と無所属現職の国井益雄候補(74)=西柳=(届け出順)が激突する下松市長選は、14日(日)が投開票日。期日前投票の投票率は一昨年の市議選の同時期をやや下回る低調ぶりで、投票率が前回市議選の45.27%を下回る可能性もあり、有権者の関心の行方が注目される。
(山上達也)
下松市長選立候補者(届け出順) | |
---|---|
井川 明美 68 無所属・新 | |
国井 益雄 74 無所属・現②=自由民主党・連合山口推薦 |
期日前投票率は4.39%と低調
市選管によると、期日前投票開始2日目の9日現在の期日前投票者数は2,055人で、選挙人名簿登録者数に占める割合は4.39%にすぎない。前回の市議選では、告示翌日からの3日間で1,958人が投票した。
前回の市議選は定数20に25人が立候補する激戦で、新人は女性3人を含む6人が当選した。久々の激戦だったにもかかわらず投票率は50%に届かず、市政への市民の関心の薄さが浮き彫りになった。
市選管は少しでも市民に市長選への関心を高めてもらおうと、公用車から流す投票啓発アナウンスを下松高放送部の生徒に依頼。告示後は投票を呼びかける高校生の若い声が市内に響いている。
[井川陣営]“井川党”固めて「必笑」を
井川陣営は屋内での集会は開かず、選挙カーで市内をくまなく回りながら街頭演説を繰り返し、集会を訪ねて市民と交流を重ねながら支持を広げている。
事務所には国会議員からの檄文は掲示されていないが、代わりに支持者が作成した「必笑」の檄文が掲げられている。井川候補の父の故井川成正前市長が「笑いと花と童謡のまちづくり」を掲げていたことにちなんだもので、陣営幹部は「市民みんなが笑顔になれる結果を出そうという気持ちを込めた」と話す。
かつて成正氏の選挙戦を支えた“名参謀”は、多くが亡くなったり高齢化しているのが痛いが、根強い〝井川党〟は今も健在。終盤戦はその井川党を固めた上で、街頭活動の反応の良さをどう得票に結びつけるかがカギで、そのためのマンパワーの働きが勝敗の方向性を左右しそうだ。
[国井陣営]現職の強み生かして支持拡大
国井陣営は市議20人のうち12人から支持を受け、自由民主党と連合山口の推薦を背景に安定した戦いを展開。総決起大会や出陣式には日立製作所や東洋鋼鈑など市内の主要企業の幹部がそろい、現職の強みを見せた。
選挙カーの遊説では1日10回以上の街頭演説で名前と政策の浸透に懸命。企業もこまめに回って従業員と握手を交わし“企業城下町”の特徴を引き寄せる戦い進めている。
陣営のマンパワーは充実しているが、当選に向けた熱量の一層の高まりが課題。一昨年の参院比例選の得票が市内で3,469票だった公明党は両候補のどちらにも党推薦を出していないが、同党の市議団と国井候補が良好な関係を持っていることが、党支持層の投票行動にどんな影響を与えるかも、国井候補の得票の上積みを左右すると見られる。
Kビジョンが開票速報
期日前投票は市役所1階。13日(土)までの午前8時半から午後8時まで投票できる。投票日の14日は市内25カ所の投票所で午前7時から午後8時まで投票を受け付ける。
開票は14日午後9時20分から市民体育館で始まり、早ければ10時半から11時ごろに当落が判明しそう。Kビジョンでは14日午後8時から開票確定まで12チャンネルで開票速報番組を放送する。
市長選の問い合わせは市選管事務局(0833-45-1875)▽Kビジョンの開票速報はKビジョン(0833-44-4936)へ。