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菅直人氏は山口県出身首相 伊藤公資料館で書を常設展示 県の見解尻目に「県生まれに疑いの余地ない」
政治その他「菅直人氏は山口県出身の首相です」―こんな当たり前の光景が光市束荷出身の初代内閣総理大臣、伊藤博文公を記念した伊藤公資料館(森重美典館長)で目に入る。県が菅氏を県出身の首相に加えようとしないのと対照的だ。(山上達也)
伊藤公資料館は伊藤公以来の歴代の首相の書を収集、展示している。今のところ歴代首相63人中のうち40人の首相の書を収蔵し、新しい首相が誕生するたびに県選出国会議員の仲介で揮ごうを依頼している。
菅義偉首相(72)からは3月29日、衆院山口2区選出の岸信夫防衛大臣の仲介で「有道」の書が届き、岸氏の下倉陸彦秘書が同館で市川市長に手渡した。
同館では現職首相の書を常設展示しているほか、山口県出身の首相の書も館内に常設展示している。宇部市に生まれ、宇部高2年生まで同市内に住んでいた菅直人氏(74)の書「最小不幸社会」も山口県出身の首相の一人として安倍晋三氏(66)の書「不動心」の隣に掲げられている。
ところが山口県は県出身首相を「戦前の首相は出生地、戦後の首相は選挙区」とする首相官邸ホームページの「首相の出身地」の定義に従って、菅直人氏を山口県出身首相にカウントしていない。
民主党から政権を奪還して第2次安倍内閣が発足した直後の2013年2月、県主催で県内を巡回開催した「安倍晋三内閣総理大臣御就任/山口県の総理大臣展」でも菅直人氏は山口県出身の首相に加えられなかった。
しかし伊藤公資料館は菅直人氏を山口県出身の首相として扱っている。同館を管轄する市教委文化・社会教育課の国広公平課長は「菅直人氏が宇部市の生まれであることに何の疑いもない。当然、自然な形で菅直人氏も山口県出身の首相に加えさせてもらっている」と話している。
なお麻生太郎氏までの自民党政権の首相の書は郵送や宅配便で市に届くケースが多かったが、民主党政権の鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦氏の書は当時の平岡秀夫衆院議員が直接持参して市川市長に手渡した。自民党が政権を奪還後の安倍晋三氏の書は安倍氏の実弟の岸信夫衆院議員の代理で智香子夫人が市川市長に届けている。
