2025年11月16日(日)

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自民北村氏圧勝 比例区からくら替え

  • 万歳三唱で当選を喜ぶ北村氏ら

共産河合氏ら2氏及ばず 「山口から日本復活目指す」

 岸田政権にとって初の国政選挙になった参院選山口選挙区補選(欠員1)は24日に投開票され、比例区前職で自由民主党公認、公明党推薦の北村経夫氏(66)が当選した。投票率は36.54%で、同選挙区では1987年の補選の36.04%に次ぐ低投票率になった。

 選挙戦は北村氏▽日本共産党公認の新人で前県議の河合喜代氏(61)▽「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」公認の新人でタレントのへずまりゅう(本名・原田将大)氏の三つ巴だったが、厚い保守地盤と公明党の組織票に乗る北村氏が「山口から日本復活を目指す」と訴えて終始安定した戦いを展開。野党共闘を訴える河合氏や、独自の戦いのへずまりゅう氏を寄せ付けなかった。

 北村氏は山口市湯田温泉のホテルニュータナカで投票終了の午後8時、報道各社の当選確実の報を受けて開票速報を見守ろうと集まった支持者約100人と万歳を三唱して喜びを分かち合った。

 周南地域からは3市の自民党と公明党の県議をはじめ、藤井周南市長、市川光市長や、大手企業の幹部、北村氏の後援会幹部ら多彩な顔ぶれがそろった。

 自民党県連政務調査会長の友広巌県議の司会で当選確実報告会が始まり、北村陣営の選対本部長の柳居俊学県議会議長の発声で万歳を三唱。防衛大臣の公務のため東京を離れられない党県連会長の岸信夫氏から北村氏への祝福の電話に応じた。

 続いて報道各社の共同インタビューで北村氏は「岸田内閣にとって初の国政選挙で、衆院選の前哨戦でもあるこの選挙で先陣を切って大きな勝利を得られたことに、心から感謝を申し上げます」と頭を下げた。

 さらに「県の課題は山積している。毎年1万人以上の人口が減少しており、農林水産業の衰退、カーボンニュートラルという新しい環境政策、高齢社会の対応など課題がいっぱいだが、政治家はそうした難問をチャンスに変え、未来を作るのが仕事だ。県民の皆様の明るい未来を作っていく」と抱負を述べた。

 衆院選の候補者である山口1区の高村正大氏、比例中国ブロックの杉田水脈氏、江島潔参院議員、林芳正前参院議員の林裕子夫人、公明党県本部代表の先城憲尚県議が祝辞を述べ、北村つねお後援会の小田悦郎会長が謝辞を述べた。支持者の女性から花束が贈られると拍手に包まれた。

 北村陣営で事務局長として選対本部を総括した下松市の守田宗治県議は「本当にうれしい。北村先生の優れた政治力がこれまで以上に山口県に注がれ、県の課題解決がしっかり進むことを信じたい」と話していた。

 北村氏の任期は当選翌日の25日から始まり、前任の林前参院議員の残り任期の2025年7月28日までの約3年9カ月になる。


参院選山口選挙区補選の周南3市別得票と投票率(県選管確定)
北村経夫
(自民・前)
河合喜代
(共産・新)
へずまりゅう
(N裁・新)
投票率
周南市 30,554票 8,848票 708票 34.58%
下松市 12,751票 3,358票 281票 35.55%
光 市 13,040票 3,936票 236票 41.21%
県合計 307,894票 92,532票 6,809票 36.54%
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