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【山口県】[衆院山口2区]岸氏近く辞職へ後継は長男 4月に4区とダブル補選か
政治その他内閣総理大臣補佐官を務める岸信夫前防衛大臣(63)=衆院山口2区=が、健康上の理由で来月にも衆院議員を辞職する可能性が高まってきた。実兄の故安倍晋三元首相の死去に伴う山口4区とともに、早ければ4月11日(火)告示▽23日(日)投票の日程でダブル補選になりそう。
岸氏の祖父は故岸信介元首相、父は故安倍晋太郎元外相。2004年の参院選山口選挙区で初当選し、2期目途中の12年から衆院山口2区に転じて現在4期目。防衛大臣政務官、外務副大臣、衆院外務委員長などを経て菅内閣と岸田内閣で約2年間、防衛大臣を務めた。現在は党県連会長を兼ねている。
岸氏は昨年12月に岩国市で開かれた後援会の会合の席で、次の衆院選には立候補せず引退する意向を伝え、秘書で長男の信千世さん(31)を後継にする考えを明らかにした。
辞職願は2月中にも衆院議長に提出され、党県連は候補の公募手続きを経て公認候補を決める。現在4つある県内の衆院選挙区は次の衆院選からは3つに減るが、補選は現在の区割りのままになる。
信千世さんは慶応義塾大卒。フジテレビ記者の後、岸氏の入閣に伴って防衛大臣秘書官を務めた。一昨年10月の衆院選では大臣公務で選挙区に帰れない岸氏に代わって遊説に奔走していた。
補選の選挙期間は周南市長選を含む統一地方選の後半戦の日程と重なる。
(山上達也)