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政治 : 周南市のニュース
[周南市議会]新斎場無料化に賛成は13人 1市2制度回避はどうやって?
政治周南市18年ぶりに記名投票で採決
山口県周南市の周南市議会臨時会2日目の9日、周南市民の会(小林雄二代表、6人)、参輝会(福田文治代表、4人)、日本共産党(魚永智行代表、3人)が、一部事務組合の周南地区衛生施設組合に、下松市で建設を進めている新斎場の利用料の無料化を求める意見書提出と、藤井律子市長に利用料無料化を同組合に働きかけるよう申し入れる決議を提案したが、3会派の13人以外に賛同が得られず否決された。採決は2004年の議会の自主解散の採決から18年ぶりに氏名と賛否を投票用紙に書く記名投票だった。
同組合は周南市、下松市、光市で構成。新斎場は下松市にある御屋敷山斎場の老朽化に伴い、建設するもので2025年の稼働を目指している。利用料として1万円を徴収することも検討している。
下松市にある御屋敷山斎場の利用料は無料で、有料化されると周南市営で無料の新南陽斎場、鹿野斎場との間で格差が生じる「1市2制度」となる。このため、2021年度決算認定にあたっては、全会一致で「有料化になれば、本市にとって大変な問題を抱えることとなる。新南陽斎場と鹿野斎場の無料化は今後も継続されたい」という意見を付していた。
今回の意見書、決議はいずれも、1市2制度回避のためにも新斎場も御屋敷山斎場と同様に無料化を続けることを求めるもの。
この日朝の会派代表者会議で提案されたが、志高会(佐々木照彦代表、6人)、公明党(金子優子代表、4人)、未来ラボ(清水芳将代表、4人)、水月会(岩田淳司代表、3人)が「本市の中で議論すべきことで組合への提出は控えたい」「議会の代表として組合議会に議員を出している」と提案に反対した。
決議も「他市のことに踏み込むのでいかがなものか」「組合で有料化を検討した後、議論すべきことだ」「組合の方針がきちんと出てから無料化を含めて対応すべきだ」などと反対した。
意見書などの提案は全会一致の取り決めがあるため、議論は打ち切られ、3会派の13人が提出者となって本会議に出された。
記名投票による採決は議員2人以上が求めれば実施しなければならない。議会運営委員会で記名投票を求めた古谷議員はその理由を「この議案は市民に大きな影響がある。賛否を明確にすべきだ。1市2制度になるおそれがあることに対し、それぞれの議員が責任を持って賛否を明らかにする必要がある」と述べた。土屋晴巳議長(水月会)を除く29人が投票した。
これに先立ち、本会議の討論では賛成意見として「斎場は必ず利用する施設。なぜ有料化するのか理解できない」「このままでは市民の間に格差ができる。市民のために提出することは重要だ」▽反対意見として「新斎場の有料化は市民の意見を聞いて決めていくべきだ」「新斎場はより充実した内容で一部負担は不公平ではない」などの意見があったが、人の死に際し、尊厳を守るためにはどうあるべきか、踏み込んだ議論はないままだった。
議員の賛否は次の通り。(敬称略)
[賛成]周南市民の会=小林雄二、島津幸男、尾崎隆則、田中昭、友田秀明、古谷幸男
参輝会=福田文治、長嶺敏昭、青木義雄、細田憲司
日本共産党=魚永智行、中村富美子、渡辺君枝
[反対]志高会=佐々木照彦、福田吏江子、小林正樹、田村勇一、福田健吾、吉安新太
公明党=金子優子、遠藤伸一、江崎加代子、小池一正
未来ラボ=清水芳将、山本真吾、井本義朗、篠田裕二郎
水月会=岩田淳司、藤井康弘
(延安弘行)
