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政治 : 周南市のニュース
[周南市議会]なぜ深夜まで審議 6月から繰り返される異例の運営
政治周南市山口県周南市の周南市議会でこの半年、異例の審議状態が繰り返されている。6月定例会最終日の23日は議長選など議会人事のため閉会が午後10時44分になった。9月定例会は最終日の22日に審議を終えることができず、会期を翌週の26日まで延長した。開会中の12月定例会は初日の11月30日、桜木市民センターの指定管理者の指定の提案に対する質疑で、執行部が明確な答弁ができず、審議を終えたのは午後11時47分だった。
始まりは6月の議長選?
周南市の市議は30人。市議会は3月、6月、9月、12月の年4回定例会とその間に臨時会があり、執行部や議員が提案した議案を審議する。日程はあらかじめ議会運営委員会で決められ、通常は午後5時15分の職員の執務時間内に終わる。これを超える時は予定外のことが発生した時に限られる。
6月23日の場合は、申し合わせで1年ごとに見直す正副議長選が予定されていたが正副議長の辞表がそろわず、午前10時から午後5時まで本会議が休憩になった。この時の議長選は30票のうち無効票が10票を占め、3分の1の議員は議長にしたい議員がいないという異常な結果となった。
9月は議員の品位めぐって
9月22日は最終日の委員長報告のあと議員から「議事進行」の手が上がり、議員のフェイスブックへの書き込みをめぐって土屋晴巳議長に善処を求めた。これを議長が取り上げたことから議会運営委員会が開かれた。結局、この日は本会議で審議を続けられず、会期を延長した。
26日も午前中から議会運営委員会(清水芳将委員長)や会派代表者会議が開かれ、午後1時半に始まった本会議もすぐに休憩に入り、5時過ぎに再開して清水委員長の報告後、閉会したのは午後5時47分だった。
11月30日は執行部の答弁不調から
この2回は議会内の問題だったが、11月30日は執行部が明確な答弁ができず、最長で定例会終了まで時間がほしいと申し出たためだった。
質疑の途中で休憩に入り、9時間の空転をはさんで本会議が再開後に議員提案された「執行部として責任を持った提案を求める」決議を可決した。空転中は執行部の申し出の扱いをめぐって議会運営委員会が休憩をはさみながら繰り返されていた。
この日に可決しなければならない給与・報酬の改定の議案があったため、本会議を休憩して企画総務委員会が開かれた。再開後にこれらの議案を可決したが、終了は深夜になった。
新斎場では記名投票
この間の11月9日の臨時会では、新斎場の無料化を求める意見書の提出をめぐって会派代表者会議が開かれたが、提出に反対する会派があったため、賛成の3会派の13人だけで提案。否決されたが、18年ぶりに記名投票となった。この日の終了は午後5時半だった。
本会議は議員だけでなく、市長、教育長など23人の幹部職員が出席する。休憩中も待機が続き、深夜になっても帰ることができない。市議会事務局の職員10人も仕事が続く。そのほかの職員も内容によっては居残りを強いられる。係長までの職員には残業代も支払わなければならない。
市政の課題をめぐって議員の間で論戦が交わされ、その結果、審議時間が伸びることは悪いことではない。しかし、議会人事や議員の品位がテーマでは市民の理解を得ることは難しい。その背景に議会人事をめぐる議員間の確執が、もしあったとしたらなおさらのことだ。
市民の理解へ「開かれた議会」
ではどうすればいいのか。まずは「議事進行」発言などに対する議長の議会運営の技量によるところが大きい。議員も円滑な運営に協力することは言うまでもない。
これに加え、本会議はインターネットやケーブルテレビで同時中継されているが、休憩中の議会運営委員会、会派代表者会議も中継するなど、今以上に開かれた議会にすることが有効ではないだろうか。今以上に中身の濃い議会になることを期待したい。
(延安弘行)
