ニュース
スポーツ : その他のニュース
【周南・下松】男女そろって全国のステージに 春の全国中学生ハンドボール選手権大会 岐陽中男子、久保中女子が出場
スポーツその他1月14日と21日に周南市のキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターなど3会場で開かれた第19回春の全国中学生ハンドボール選手権大会県予選会で、周南市の岐陽中男子(宮城旺世主将、15人)と下松市の久保中女子(武智春香主将、15人)がそろって優勝し、全国大会に進むことになった。周南勢の中学校ハンドボール部が男女ともに全国大会に進むのは珍しく、健闘が期待される。
県予選会は同センターのほか、下松市の末武中、周南市の熊毛体育センターで開かれ、男女とも各8チームが出場。周南勢は男子が岐陽、末武、下松、住吉▽女子が久保、住吉、末武、岐陽、下松で、全16チーム中9チームが周南勢だった。
21日の決勝戦は熊毛体育センターで開かれ、男子の岐陽は岩国を30-24で破り、女子の久保は23-16で岐陽を振り切って、ともに全国のひのき舞台に進む切符を得た。
大会は福島市の福島県営あづま総合体育館など4会場で、3月24日(日)から27日(水)まで開かれる。もともと富山県氷見市で開催の予定だったが、能登半島地震で同市も被災したため、開催地が福島県に変更された。
フィジカル活かし、全国に挑戦 岐陽中男子
岐陽中男子ハンドボール部が春の全国大会に進むのは5年ぶり。一人ひとりが声を出し合い、練習の質を高めたことが優勝につながったという。
チームメンバー15人のうち13人は小学生の頃から地元のハンドボールクラブ「リトルガッツ」と「下松ジュニアハンドボールクラブ」に所属。大会前から培ってきた経験は感覚的に動くことに役立った。
同チームの強みは体格の良さと保護者の献身的なサポート。身長が170センチ近くある選手が多く、他校に対して大きなアドバンテージになった。選手の保護者らにはハンドボール経験者が多く、練習にも参加して多くのアドバイスを送った。
普段の練習はグラウンドと体育館で実施。本番は室内で開催されるが、普段からグラウンドで練習することで体幹が鍛えられるそうだ。
宮城旺世主将(14)は「全国優勝を目指し、今のメンバーで一戦一戦を大切に楽しみながら挑みたい」と闘志を燃やしている。
満長寛介顧問(35)は「全国大会では自分の力を信じて臆することなく戦ってほしい」と期待を示した。
岐陽中男子(敬称略)
顧問=満長寛介 副顧問=大谷友香子 外部コーチ=中村高志
主将=宮城旺世(2年)
選手=岩切琉聖、内田和希、高杉想生、井頭瞬、矢野皓也、大元琉聖、神足咲男、小林亮裕(2年)
西田桜汰、橋本拓弥、中村逸輝、椙山敦史、田村空大、湯浅颯真(1年)
下松ジュニア出身者がけん引役に 久保中女子
久保中女子ハンドボール部は2年生7人、1年生8人の計15人。このうち2年生5人と1年生1人は下松ジュニアハンドボールクラブで小学生のころからハンドボールに打ち込んできただけに、部全体をけん引する役割を果たしてきた。
全国大会出場は13年ぶり2回目。ここ数年は県予選では2021年が2位、22年が3位、23年が2位と常に上位に食い込んできたが、あと一歩で優勝に及ばなかった。
顧問の古川靖子教諭は「チームワークは抜群で部の雰囲気もいいが、もっと厳しさがあるとさらに力が伸びると思う」と課題を指摘し「持ち味の速攻力をさらに伸ばし、ディフェンス力を確実なものにしたい」という。
武智春香主将は「3月の全国大会までにもっと力をつけて、少しでも多く勝ち抜きたい」と意気込む。
練習は平日は1日50分しかなく、週末も土日のどちらかしか練習ができないが、下松ジュニアのコーチでもある岡貴之コーチ、梅岡依央コーチからの熱い指導を受け、全国のステージで夢を咲かせようと奮闘している。
久保中女子(敬称略)
顧問=古川靖子 コーチ=岡貴之、梅岡依央
主将=武智春香(2年)
選手=林和奏、阿島凛実、加藤凛、小林美莉亜、西林美心、渡邊咲絢(2年)
古川梢、山本涼乃綺、岡村美咲、藤嶋倫子、篠原一花、阿部朱玲、瀬田虹香、山﨑梨央奈(1年)