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[読者の声]アメリカ大統領選
読者の声その他琴山様のご投稿を拝読、お目にかかったことはありませんが、私が54年間勤めた会社に(もしかして)お父上様が1965年ころ在席しておられたのでは?(珍しい御芳名なので)と感じて、妙にうれしく思い、敢えて異論を記してみたいとペンを執ります。
お説の前半部分は、もちろん私も全面的に賛同します。アメリカで学んだことも働いたこともありませんが、私たち世代のバックボーンは私たちの祖国の次はアメリカ文化にあります。「シェーン」や「ローマの休日」を初めとする名画の数々、例えばサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」ほか様々な豊かな文化を育んだ国が現下の混乱を克服してグレート・アゲインとなるよう私も祈っております。
さて貴方が挙げられたケネディ大統領は、一方ではベトナム戦争を始めましたし、オバマ大統領は核廃絶の名演説でノーベル賞に輝いたのに、広島ではおくびにも出さず、来てあげただけでも有難く思えの態度で広島市民を落胆させました。
一方、メディアがフェイクを流すのは、日本では当たり前の困った現象です。アメリカの一流メディアも程度の差こそあれ同じ、みたいに私には感じられます。それは、メディアを支配しているのが高度の教育を受け、生活に苦労は皆無のエリートたち、リベラルたちである故ではないか、と私は勘ぐっている次第。(我国の自称リベラルと同一視し過ぎと言われるかも知れませんが)彼らの言うことは素晴らしいが、具体的な政策や実行力はいささか怪しいと思っています。
彼らには、アメリカ国民の大多数、とりわけ低層の人々に対する配慮がほんとに在るンじゃろうか、と私は疑っています。例えば、フリー・トレードを促進することで彼らはますます職場を失います。
現大統領は、貴方のみならず誰もが呆れてしまうほどのキャラの人です。でもアメリカの現下の大混乱(貴方が挙げられた中に「極左派」を加えさせて下さい)を鎮めるには、人格は敢えてさて置いても、力持ちの方が相応しいと、異論を愛する私としては申し上げてみたいと存じます。そこは民主主義の国、多くのスタッフたちが身を挺して国を、世界を守ってくれると私は信じています。
神話みたいに、アメリカと言う国は自らを焼きつくして、フェニックスのように再生する、と私は楽しみにしています。いつか貴方様にお会いできて、アメリカの素晴らしさをおうかがいできるのを楽しみにしております。=青山町、F(82)