2026年10月11日(日)

コラム「一言進言」

感染源は都会から

~もしロックダウンしていたら?~

■ 新型コロナウイルスの猛威は止まらない。非常事態宣言は人々の気持ちを揺るがすことができなくなった。都会では気にする人が特に激減したようだ。毎日、テレビや新聞で何人感染、何人死亡と出るが、慣れとは怖いものだ。

■ 若い人は無症状と言いすぎた。重症化し亡くなるのはほとんどが高齢者で、若い人は自宅謹慎程度だと伝播しすぎた。感染した人がネット上で叩かれるが、ほとんどが地方での話だ。都会ではだれが感染したか情報もほとんど入らない。ちなみにここ山口県では県が発表する前に情報が入ってくる。会社名、個人名がほとんど瞬時にわかってしまう。

■ 地域コミュニティーがまだまだ残っているから厄介だ。家族に感染者が出ると子どもまでその影響がすぐさま出てくる。住んでいるところも知られるから、肩身の狭い思いで何カ月かは暮らすことになる。子どもを抱えた親たちは、会食も旅行にも出づらくなる。

■ 地方になればなるほど自粛生活をする人が増えてきた。島根県知事が怒るのも無理はない。都会の感染拡大は一気に地方の飲食店などを直撃した。ここ周南地区でも市中感染はほとんどなかったが、子どもや家族のことを気づかって飲食を控えている。

■ 感染が発生した原因は、ほとんどが東京など都会に行ったり、都会から帰ってきた人からだった。感染経路がわからない人は極めて少数だった。東京や大阪を1カ月、いや2週間ロックダウン(都市封鎖)していたら台湾のように収まっていたかも知れない。

■ ある飲食店の店主が嘆く。「ここも非常事態宣言を出してくれればいいのに。個人営業で月に180万円入ればなんぼでも店を閉められる」と。8時までの時短なんかでお茶を濁しているから感染は広がるばかりだ。結論的には都会で感染拡大を防ぐのはもう無理だ。田舎の人たちとの意識が違いすぎる。

■ 皮肉なことに、誹謗中傷を恐れる田舎だから爆発的な市中感染を防げたという哀しい現実をどう解釈するべきか。隣、近所との関係がほぼない都会での暮らしは、どれだけ気が楽か。都会と地方とのギャップをとことん思い知らされたのが今回のコロナ騒動だった。感染を恐れるより、人の目を恐れた田舎の人たちに軍配は上がったのか。それにしても都会の人たちの身勝手さは悔しい。

(中島 進)

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