2026年07月09日(木)

コラム「一言進言」

ボンボンたちに庶民のつらさがわかるのか? 

〜値上げのすさまじさに対抗するには〜

物価の上昇が異常だ。電気代、ガソリン、カップめん、身の回りで毎日絶対に必要なものが全て値上がりしている。円安だけが原因とは思えない。平民、庶民には原因が分かったからといって生活が改善するわけではない。岸田首相も経済回復に取り組むと言うが、具体的なプランは何一つない。住民税非課税世帯に5万円を配ると言うが、懸命に働いてわずかだが課税される世帯はいったいどのくらいの世帯なのか、悲鳴を上げているのは非課税世帯だけではない。

昔エンゲル係数というのを習った。確か収入のうちに食費の割合がいくらぐらいかを表すものだったような記憶がある。最近は全く聞かなくなった。なぜエンゲル係数を調べることを止めたのだろうか。子どもを抱えたサラリーマン家庭は?子どもを抱えた母子家庭は?これだけ値上げがあると、平民、庶民のエンゲル係数はどれくらいになっているのか。それに電気代、ガソリン代、下水道代などを加算するとどれくらいの割合になっているだろうか。

国会で議論する与党の議員たちはボンボンだらけだ。エンゲル係数が極めて低い家庭で育った人たちが圧倒的に多い。東大へ入学する子どもの親たちの平均年収は1千万円を超えているという。一体どれくらいのエンゲル係数の中で生活してきた人たちが国を動かしているのだろうか。今、国を動かしている人の中で、貧困の中から抜け出しリーダー役を務めている人がどれだけいるのだろうか。

大学の学費も私たちが大学生のころを思い出すと信じられないくらい高額だ。当時奨学金をもらっていたが、奨学金と少し頑張ってバイトすれば仕送りなしで大学に行けていた。この30年間、世界の先進国の中で最も貧しい国になった。韓国にも30年前から行っていたが、韓国より平均収入は負けてしまった。それでも消費税を上げ、保険料を上げ、学費を上げ、介護保険料など新しい税収入を考えてきた。庶民の負担だけは増えた。

安全保障も大切だが、国の最大の目的は国民を先ず豊かにすることだ。豊かだから国防費も無尽蔵に使えるようになる。この30年間、日本はどこに向かって国民を生かそうとしてきたのだろうか。良いリーダーに恵まれなかった。立派な政治学者や、大手マスコミのジャーナリストや、思想家に恵まれなかったのか。

私も残り少ない人生になったが、先行きがこれほど不透明の中、少子化は最悪の状態だ。若者たちに夢をもたらすのが、国家、地方政治の役目だろう。このまま人生を終わらすのも何とも情けない。せめてこの地域から志を高く持った、目標を具体的に掲げる指導者が出ないものか。

(中島 

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