2025年03月18日(火)

コラム「一言進言」

自治体でパワハラ問題解決は?

~県政の在り方に焦点を当てるべきだ~

「おねだり・パワハラ知事」大手新聞の見出しや、番組番線のタイトルがあふれていたのはわずか1カ月前だった。それ以来連日大手メディアが大騒ぎしてきた。私も取り上げたがパワハラを行政のトップなどが判断するのはいかがなもんかと書いた。公益通報制度の在り方に問題があると思った。最初から第3者機関で協議ししていたらこんなことにはならなかったはずだ。当事者が受け付けてパワハラかどうかを審議することに違和感があった。全国の自治体が抱える問題点だ。

通報者が自死して問題は百条委員会にまでになり、県会議員全員一致で退職を迫った。まるで自死させた犯人捜しのような流れになった。公益通報制度に関する議論はほとんどされなかった。マスコミも自死した原因は知事だと思わせる報道に徹していた。日本中のマスコミが知事の人格に問題ありと匂わせる報道にまい進した。しかし、選挙で再選されまたまた世間の注目を集めた。

SNSによる誹謗中傷被害は今に始まったことではない。そもそもSNSは近所の井戸端会議の延長にあるような代物で、匿名であることは無責任の出発点だ。一方新聞やテレビは責任者がちゃんとしているし、実際誤報だと責任を取らされる。新聞は読者が減るし、テレビはスポンサーが減る。今回の騒動はSNS対オールドメディアではなく、報道の仕方、放送の内容が問題だっただけで敵対するテーマではない。匿名による中傷やいじめ対策はもっと厳格にすることも肝要だ。

果たして県庁は県民を見て仕事してきたか、県庁の体質はどうか。県庁詰めの記者たちは毎日見ていてわかるはずだ。山口県も今まで公然と選挙活動をして副知事が辞職するなどいびつな体質が露呈した。県庁の闇は深い。何度も書くが、知事や自民党県議への異常とも思える県庁マンの忖度が問題だ。県議会議長の専用車問題でも、結局1審で負けても2審で覆ると何事もなかったようにセンチュリーを乗り回している。

周南でも大金をかけてフェリー乗り場のポートビルを建て替えた。形態もさるものだが、九州との玄関口にもかかわらずオープニングセレモニーもなかった。これが今の県政だ。県民をどう盛り上げていこうかという意識が希薄だ。県民が参加する余地がない。全国でも有数の高齢化が進む山口県政を変えていくのは、国の方針を無視した山口県独自の施策を打ちだせるかどうかにかかっている。

(中島 

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