2026年06月25日(木)

コラム・エッセイ

No.67 日本はダメになっていない6 …2024年は稀に見る平穏な1年ではなかったのか

独善・独言

 昨年はどんな年であったのかを振り返る。主なできごとをA表にあげてみた。報道はいつもどおり“激動の一年”と表現しているが、総じていえばコロナ明けの昨年に続き戦後指折りの平穏な一年であったといえないか。その平和な日本の論拠を並べてみた。

 ㊀ウクライナやパレスチナで起っていることは、結果として物価高に波及していても、日本人の生活意識のなかに何も影響を与えていない…“どこ吹く風”である。

 ㋥Ⅵアサド政権崩壊には驚いたが日本では戦後軍事クーデターの芽さえ表面化していない。韓国の激しい警察沙汰の政治デモは、国内では集団的自衛権問題で揺れた10年前以来お目にかかっていない。

 ㊂政治は㋑裏金問題で荒れ狂い、結果㋺与党の過半数割れとなった。先行きが見えない不安定な状況にあるというが、Ⅲ韓国の戒厳令騒動とはその深刻度が比べようもない。また、何をするのか判らないⅤトランプリスクを思えば、国内政治の不透明さなどなんでもない。ましてや㋩兵庫県知事が再選されたことは単にマスコミのオーバーランとしかみえない結果となった。

 ともかくこの80年間、徴兵制が始まる、日米同盟が破綻する、自衛隊機と中国機が交戦して死者がでた…そのような局面はまったく発生していないことを不思議に思わなくてもよいのだろうか。

 ㊃景気や経済の面での課題は㋦㋸以外にも難題が山積する。しかし、中国国内の闇の深さや、アメリカにおける人種や宗教問題がつきまとう状況をみると、まだ日本の方が対処が単純なようにみえてくる。また、そのような国民生活の窮状話しが報道されているなかでも、消費は安定しているし、旅行熱は復活し、ガソリン代が高いと嘆きながらも道路は車であふれている。なぜなのだろうか。

 ㊄そのなかで胸を刺すのは㋥能登の二重災害である。災害は忘れたころにやってくるのではなかったか。一年に二度…めったにないことで気の毒でしかたがない。

 しかしである…日本は地震が多発し災害大国といわれているうえ、温暖化で“過去経験したことのない”雨が降っているというのに、東北の震災以降、決して少なくはないが年間500人を超える災害死者がでたことはない。2023年の世界の死者数ランキングでは世界の50位でしかない。大局的に観ればであるが…日本は災害に強い、言い換えれば政府の災害対策が行き届いた国といえないか。

 ㊅闇バイト事件は恐ろしい。現代の情報化社会の負の産物といえる。しかし、すう勢としては凶悪事件は圧倒的に減少している。日本の警察力はきっと闇バイト組織を駆逐するであろう。最近関係ニュースがめっきり減っていないか。

 ㊆A表の事項は報道各社の10大ニュースを参照させていただいた。そこで思う…韓国や米国や中国での10大ニュースは日本ではお目にかかれないような厳しく深刻な話題があふれるのではあるまいか…みてみたい。

 インバウンドの外国人は日本人の安穏な毎日が続くことを疑わない“平和ボケ”に接することが心地よいらしい。私も昨年一年を振り返りながら平穏で豊かで何も起こりそうにない日本に生きていることをウレシク確認している。

 ㋣大谷、㋠北口の活躍はさらに日本人魂を揺さぶってくれた。

…どうでしょうか。

講演請負業 阿武一治 kazuharu.anno@gmail.com

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