コラム・エッセイ
No.878 『GOTOトラブルになるぞ!』
伊藤博之の釣れ釣れ談議7月23日、無観客の国立競技場。1年後に開催となる東京オリンピック、パラリンピックの開会式の開始時刻、午後8時に合わせて競技場の中央に純白の衣装に身を包んだ、池江璃花子さんの姿が照明の中に浮き上がりました。今、白血病と戦っている競泳女子の池江さんです。オリンピック出場を目指す選手や大会を支える人などへのメッセージを読み上げられました。「逆境から這い上がっていく時には希望の力が必要。1年後の今日、この場所で希望の炎が輝いていてほしいと思います」と朗読。
自分自身も希望の力で白血病と戦い、最近は競泳の練習にも励まれていて、病気を乗り越え、オリンピックを目指されています。また新型コロナウイルスで疲弊している国民に対し、希望を持ってコロナに打ち勝ってほしいとのメッセージも含まれているように感じました。
短い時間の演出でしたが、オリンピックを1年後に控え、出場を目指すアスリートや関係者の方々、コロナと戦う全国民、いや全世界の人々に対しての励ましのメッセージだったと思います。自分には感動の一語でした。
コロナが終息して全世界の人々がこの東京に集い、オリンピックが全世界の人々と手を取り合って楽しめるスポーツの祭典になることを祈っています。希望の光が大きく大きく輝きますように!
それなのに、皮肉と言いましょうか!7月23日、池江璃花子さんが朗読された日、東京では過去最多のコロナ感染者数366人を記録しました。日本全国でも955人と感染拡大が続いています。
緊急事態宣言が発令された時よりも感染者が急増しており、GoToトラベルと政府の後押しもあり、国民の気分も緩みっぱなし。今や東京、大阪、名古屋、福岡の大都市や近辺はパンデミックを引き起こすのではないかと不安で一杯の状態です。
GoToトラベルがスタートした7月22日から25日の4日間で感染者は1日平均817人。7月1日から5日までの5日間は1日平均207人でした。日々感染者数は拡大しています。政府の説明によれば以前よりPCR検査が倍以上になっているからとのことでした。
また安倍首相の発言で、経済を動かすにはコロナとの共存、つまりウィズコロナで重症者、死亡者が減少したので経済を活性化させるため緊急事態宣言を解除、全国への移動も緩和し経済優先へと舵を切られたとか。実際コロナでの死亡者は4月391人、5月411人、6月が76人、7月は25日までで27人と減少してきています。
しかし27人のうちの10人は22日から25日までの4日間での死亡者です。重症者も増えているそうです。感染者が増えれば重症者も正比例して増えると思うのですが!GoToトラベルの開始が7月22日ですから、1週間後のころから全国的に感染者数が上昇すればGoTo「トラブル」に変身する政策になるかもしれません。不安と心配の心境です。
今、GoToのリスクは大きいと思います。
(県磯釣連合会最高顧問)
