2026年05月22日(金)

コラム・エッセイ

No.896 『コロナトンネルにワクチンの光!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 2020年12月8日、新型コロナウイルスのワクチン接種が英国で始まりました。日本、米国、欧州の先進国では初めての接種です。介護施設の入居者、高齢者などリスクの高い人から優先的に接種する計画のようです。ワクチンの効果が確認されれば新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収束に向かう期待が膨らみ、コロナトンネルの出口が大きく近づいてきます。

 ロシア、中国では11月末ころからワクチンの接種が始まっているそうなのですが、実態の報告がないのでベールの中です。

 英国のハンコック保健相はワクチン接種に「歴史的な瞬間」と期待を表し、ヴァン・タム副主任医務官は「優先順位の高い人に髙い接種率を実現できれば、入院や死亡を99%防ぐことができる」と説明しました。コロナで死亡者が出なくなれば経済は回復に向かいます。

 英国では年内に数百万回分のワクチンが入手される見通しだとか。現在、英国ではコロナの死亡者が6万人を上回り、欧州では最多です。

 そして犠牲者は介護施設に入居している高齢者の方々に集中しているそうですからワクチン接種の優先順位は1番目に介護施設の入居者やスタッフ、2番目に80歳以上の高齢者や医療従事者、3番目に75歳以上の人、4番目に70歳以上の人と深刻な基礎疾患を持つ人、5番目に65歳以上の人、6番目に16~64歳で基礎疾患がある人、7番目に60歳以上、8番目に55歳以上、9番目に50歳以上、そしてそれ以外の方々と続きます。ワクチンの接種は無料です。

 ファイザーのワクチンは1回目を接種して12日目ころに免疫が作られ始め、1回目から3週間後に2回目を接種します。そしてその1週間後に完全な免疫を取得することになるようです。インフルエンザは接種して2週間で免疫ができると言われますが、コロナワクチンの免疫取得はほぼ1カ月かかるようですね。

 ワクチン接種を早々にスタートする国ではまず医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人などが最初の接種者に選ばれることでしょう。

 12月14日からコロナワクチンの接種がスタートした米国です。米食品医薬品局(FDA)は「ワクチンは重症化を予防するといった効果が期待されるものの、多くの人に接種するようになれば思わぬ副作用が見つかることがある」と述べ「コロナワクチン接種による利益はリスクを上回る」と総評、結論をまとめ緊急使用を承認してのワクチン接種となりました。

 治験で出されたデータからワクチンは2回目の接種後に95%の予防効果が確認され、1回目だけでも50%程度の予防効果が得られたほか、コロナに感染しても重症化を高い確率で防ぐことができると報告されています。

 英国では接種後、2人にアレルギー反応が出たと報道されました。いずれも回復されたとか。10万人や100万人に1人に重い副作用が出る可能性もあるとか!

 ワクチンの有効性や安全性を見極めながら、誤解や偏見を取り除いて接種率を高めることがコロナトンネルを抜ける早道だと思います。
(県磯釣連合会最高顧問)

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