2026年05月22日(金)

コラム・エッセイ

No.924 『禍転じて福となるか東京五輪』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 色々な問題の出た2020東京五輪の組織委員会です。最初の問題は国立競技場のデザインでした。一度決定したものの多額の総工費が必要とわかり白紙に。次は大会エンブレムで一度決まるも盗作疑惑が浮上し、撤回となりました。またアートディレクターを一部の幹部で決めたいきさつも批判されました。

 更にJOCの竹田恒和会長が東京五輪招致を巡る疑惑でフランス当局から捜査を受けたことが判明。そして一番大きかったのは森喜朗組織委員長が女性蔑視発言で辞任したことです。世界中の女性を敵に回し、元総理の森さんもお手上げでした。

 その後任人事を巡り、森氏が元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏に直接就任を打診したことが「密室人事」と非難され、川淵氏も就任を受けられませんでした。結局橋本聖子さんに決まりましたが、政府主体で国民はいつも蚊帳の外です。最近はSNSやツイッターなどで少しは蚊帳の中も見えるようになったかも!

 また今年3月には女性タレントの容姿を侮辱した発言で演出を統括する佐々木宏氏が辞任。そして開会式を目前に控えた7月に入り、五輪開会式の楽曲を制作担当していた小山田圭吾氏の学生時代のいじめが発覚、SNSで大きく非難され辞任。

 開会式直前の7月22日には開閉式の制作、演出でディレクターを務める小林賢太郎氏が芸人時代のホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)を揶揄したネタを巡ってSNS上で非難が集まりショーディレクター解任となりました。

 小山田圭吾氏と小林賢太郎氏は20年以上も昔の話が昨日のことのようにSNSで飛び交って辞任に追い込まれました。今や日本を代表する素晴らしい才能の2人です。SNSは諸刃の刃、パンドラの箱ともなり、開ければ禍が訪れることもあります。有名人はSNSに注意の時代ですかな!

 色々あっても2020東京五輪は動き始めました。開会式はテレビに釘付けでした。現在の技術を取り入れ駆使した演出は大変素晴らしかったです。テレビに引き込まれていました。テレビで見るのに無観客を感じさせない演出で、満席の中での開催だったら、出演者と観客が一体となり、テレビの映像からもっと力強い迫力を感じたことでしょう。

 地球上で10億人以上の人が見ており、日本人ならではの感性で演出され、オリンピックの理念を深く感じられた称賛の価値ある開会式だったと思います。

 橋本委員長、バッハ会長の挨拶は少し長く、空気が読めなかったのかな!MISIAさんの国歌独唱は美しい透き通った声に魅了されました。
 そして約1万人が121日間かけて日本全国をつないだ聖火。その最終点火は誰が!多くの人が注目する中登場されたのは、テニスの大坂なおみ選手でした。多様性や共生社会など大会理念を体現した最適任の方の聖火点火でした。

(県磯釣連合会最高顧問)

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