2026年10月11日(日)

コラム・エッセイ

No.925 『宣言よりワクチンを下さい!』

伊藤博之の釣れ釣れ談議

 自分が成人式の年の1964年、東京で日本初のオリンピックが開催されました。それより前に東京でのオリンピック開催が決まっていましたが、第2次世界大戦のため中止となりました。

 初めての東京大会で聖火台に点火した最終聖火ランナーは坂井義則さん。彼は原爆が投下された45年8月6日に広島県三次市で誕生されたスポーツマンです。自分と同年輩ですので今年の誕生日で76歳になられます。7月23日の大坂なおみ選手の聖火台への点火はなみなみならぬ思いで見られたことと思います。

 当時の聖火台は今も競技場の東側ゲート前にあり、鋳物で作られ直径と高さが2.1メートル、重さは推定4トン、円錐形を逆にした形です。自分は聖火台といえばこの形しか目に浮かびませんでしたが、今大会の聖火台と点火者を見て時代の流れを痛烈に感じました。

 前回のコラムで大坂なおみ選手が最終聖火ランナーに選ばれ、これからの日本にとって最適なランナーだったと思うと書きました。日本だけを見つめる時代は終わりました。世界を見つめる時代です。そして日本や世界の平和な未来を象徴したのが2020東京五輪の聖火台だと自分は感じました。

 聖火の燃料は二酸化炭素を出さない水素燃料だそうです。前回の大会では「二度と許すまじ原爆を」と日本から世界へ未来に持続する平和を呼びかける大きな発信だったように感じていました。

 半世紀を過ぎ、昭和の人の努力で日本は世界の中で大きく力をつけてきました。これからも世界の中の日本をより強く大きく未来へとバトンをつなげていって欲しいですね。東京五輪を見ていて感じたことです。

 大会開催と同じくしてコロナのデルタ株が急拡大してきました。日本全体で1日1万人以上の感染者が出ています。ワクチン接種の拡大が急務です。いろいろと宣言を発令しても、もう政府や行政に耳を傾けるのはワクチン接種が終わった老人だけですかね!

 コロナのあまりにも早い急拡大で東京五輪が心配です。聖火を消さないためにも、今はワクチン接種が急がれています。200の国々から1万1千もの人が参加している大会です。2020東京五輪はコロナ急拡大の中の大変な大会となっています。大会関係者の皆さんはもうしばらくコロナに注意して頑張って下さい。

 申し訳ございませんが、自分達にはエールしか送れません。何事もなく、無事に2020東京オリンピック・パラリンピックの聖火台の火が静かに消えることを祈っています。

 今、コロナデルタ株の脅威は数字でまざまざと知らされています。まさに人類とウイルスとの最終決戦だと思います。全国でワクチンの接種体制は整っています。政府からの弾丸待ちの待機です。弾が無ければダルマさんですぞ。

 いろいろな宣言よりワクチンです。五輪を頑張っている多くの方の努力を実らせて下さい、菅首相様!
(県磯釣連合会最高顧問)

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